韓国の皆さんは勝負事に非常に熱くなる性質(たち)だと言われます。その「性質(たち)」のなせる技でしょうか――という数字です。
2020年にはコロナ禍で世界的に株価が暴落し、その後急速に戻したわけですが、韓国でも空前の株式投資ブームとなりました。
2021年正月には、金融当局Topから「借金してまで株にお金を突っ込むんじゃない」とお達しが出たのですが、どうもその後も株式にお金を突っ込む人は絶えなかったようです。
その実態を示すデータが、2022年04月07日、『韓国銀行』から出ましたのでご紹介します。
「資金循環統計」です。この中には「一般政府」「非金融会社」(すなわち金融以外の一般企業)「家計および非営利団体」が資金をいくらどこから調達して、いくらどこに資産を運用したのかのデータがあります。
家計(および非営利団体)の資産運用を見てみると、株式にお金を突っ込んだ家計がいかに多いのかが分かります。まず、以下をご覧ください。
2021年「家計および非営利団体」の株式運用金額
国内株式投資:87兆6,344億ウォン(約8兆7,634億円)
外国株式投資:22兆8,620億ウォン(約2兆2,862億円)
投資ファンド: 4兆8,816億ウォン(約4,882億円)
小計:115兆3,781億ウォン(約11兆5,378億円)⇒参照:引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年資金循環(暫定)」
国内株式、外国株合わせると、運用資金額は「110兆4,964億ウォン」(約11兆496億円)に達します。
次に以下の「国内株式」「外国株式」の運用金額推移をご覧ください。
⇒参照:引用元:『韓国銀行』公式サイト「2021年資金循環(暫定)」
※上掲URLのデータを基にMoney1編集部でグラフ作成
空前の株式投資ブームといわれた2020年よりも、運用金額はさらに上昇しています。
どうも韓国金融当局の警鐘はとんと効かなかったようです。
↑先の記事で貼った『サムスン電子』の株価推移。国民株ですらこのようになっているのです(チャートは『Investing.com』より引用)。
Money1では連日KOSPIの状況をご紹介していますが、韓国株式市場は現在下落局面がここで止まるかどうか、という大変に難しいところへさしかかっています。
ここより下がったら……「知らんぞー」でございます。
(吉田ハンチング@dcp)