韓国の輸出が弱体化傾向にあり、韓国政府はそれを取り戻すために躍起になっています。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は「全ての政府機関が産業通商資源部のつもりで頑張ってくれ」と激を飛ばしていますし、「原発と防衛産業は連携すべし」といった指示も出しました。
韓国は貿易のもうけで食べている国なので、輸出の低迷もさることながら、貿易でもうからなくなっているのが問題です。韓国の貿易収支は、通関ベースながら6カ月連続の赤字。10月も赤字であれば、7カ月連続の赤字となります。
このように韓国の貿易が危険な状態になっているのは、これまで巨額の利益を出してきた対中国貿易がもうからなくなったのが原因ではないのか――と指摘されています。
以下をご覧ください。
↑2022年は10月20日までのデータ。データ出典は韓国関税庁。
前文在寅大統領が政権を握った2017年から尹錫悦(ユン・ソギョル)政権となった2022年までの、韓国の対中国の貿易収支の推移です。
2018年は556億ドルのボロ儲けだったのに、4年間で急減しました。2022年は10月20日までですがわずか「27億ドル」しかありません。
2018年と2022年の現状を比較すると約95.2%も減少しています。
ご注目いただきたいのは、2019年にすでに「290億ドル」とほぼ半減していることです(正確には約47.9%減少)。
つまり、コロナ禍で対中国貿易で利益が出なくなったとはいえないわけです。
2022年に対中国貿易で赤字になるかはまだ微妙なところですが、もしなったら中韓修好30周年の記念の年に中韓の貿易収支は逆転したことになります。
中国は30年かかって韓国から貿易で利益を出せる国まで発展した――ことになるのです。
(吉田ハンチング@dcp)