「あっ、ちょっと後退した」です。
G7広島サミットを契機として、韓国メディアでは「韓国はG8にふさわしい」と連呼してきました。
(よせばいいのに)キム・ミンス報道官が「韓国は心理的にG8国家に仲間入りした。グローバルルールメーカー、グローバル中枢国家に浮上した」と述べました。
アメリカ合衆国からは否定され、日本からも苦笑と共に「招待国ですよ」だったのですが、当人は諦めてはいません。いまだに「自称G8」が記事になる始末です。
例えば、2023年06月23日の『イーデイリー』の記事「日本証券市場、韓国より魅力的?…下半期不確実性留意」には、「今年と来年のブルームバーグGDP成長率見通しを見ると、日本のGDP成長率がG8国家の平均成長率見通しを上回ると予想されている」と書かれています。
ちゃっかり「G8」を既成事実化しているのです。もちろん、この中に自国を数えているわけです。
一方で「G10ならいけるでしょう」という記事も出ています。
(前略)
逆説的だが、「チャンス」とはまさにこのような時に訪れるのではないだろうか。私たちは多くのニュースの中で、主要7カ国を指す「G7」という用語に慣れている。
大韓民国が招待国であるとかそうでないとか、話題になる。
アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ、日本、現在のG7は多分に「過去、イデオロギー、同盟」中心の主要7カ国である。
今の目線では経済的に困難な国もあり、私たちより先端技術競争力があまり高くない、あるいは低く見える国もある。
今、世界の変化に合わせて「未来、技術、経済、社会発展」中心の主要国への転換が必要だ。
その中心には堂々と大韓民国の存在が欠かせない。
筆者はこれを「ニューG10」程度に好奇心旺盛に表現したい。
映画『いまを生きる』のジョン・キーティング先生のセリフのように「大胆になるべき時と慎重になるべき時があり」、今はまさに大胆になるべき大韓民国の時ではないかと思う。
私たちには「先端技術力」があるからだ。
(後略)
どこの国と名指しはしていませんが、現在のG7には「韓国よりも先端技術競争力があまり高くない、あるいは低く見える国」があって、G7にはふさわしくないそうです。
「世界の変化に合わせて『未来、技術、経済、社会発展』中心の主要国への転換」と述べていますが、「堂々と大韓民国の存在が欠かせない」そうです。
お言葉ではありますが、韓国は急速な人口減少によって世界で最も速くなくなる国です。このままでは「未来」などありません。
また、この予測された未来は覆すことができません。
「先端技術力がある」と述べていますが、技術力では中国に追いつかれており輸出が頭打ちになってあっぷあっぷしているのが他ならぬ韓国です。
韓国の技術力なるものは、そのほとんどが日本を剽窃したものであり、かろうじて誇れるのは半導体だけです。それもいつまでもつやら――というのが本当のところです。
経済も行き詰まっています。日本をコピーして輸出立国でここまできましたが、果たしてこの先どうするのやら「国の設計」が見えません。
隣に日本という「成功例」があったので、韓国は助かったのです。とにかく日本を模倣すれば良かったのですから。日本に併合されたおかげで近代がもたらされ、これが韓国発展の基盤になりました。
松本厚治先生が指摘していらっしゃいますが、そもそも日本の法体系をすっかり移植して発展した国であるので、日本の技術を模倣するのに最適化されており、接ぎ木がはまるのも当然のこと――なのです。
日本に併合されるまで朝鮮半島には近代的なものは何もありませんでした。そんな国が曲がりなりにも日本が撤退するまでの36年間で近代国家の端緒までいけたのは、日本のおかげに他なりません。
韓国は、世界史上他に類を見ない「国のコピー」(日本のコピー)を行った国として記録されるべきなのです。なくなった後も。
それはともかく、普通なら「輸出による貿易収支黒字国」から「第1次所得収支黒字の国」に移行するのですが、韓国には恐らくその時間的余裕がありません。
「社会発展」が具体的に何をさすのか分かりませんが、国際法違反の判決を出すような国が社会的発展を遂げたといえるのでしょうか。韓国はいまだに近代国家なのかも怪しいところです。
自称G10は誠にけっこうですが、中身が伴っているでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)