中国の国家統計局が若い世代(16~24歳)の失業率を公表しなくなった件です。
こういうのを隠蔽といいます。
1カ月が経ち、2023年09月15日、同局は「2023年08月現況」データを公表しました。以下をご覧ください。
やはり若い世代の失業率は公表されていません。
にもかかわらず、中国共産党の英語版御用新聞『Global Times』は「China’s urban jobless rate falls to 5.2% in Aug; youth employment situation improves」という記事を出しています。
以下に記事の一部を引用しますが、国家統計局の報道官の言葉にご注目ください。
(前略)
中国国家統計局(NBS)が金曜日に発表したデータによると、08月の都市部の失業率は5.2%となり、07月から0.1ポイント低下した。雇用情勢は08月も改善を続け、08月の都市部失業率は前年同期を下回り、2019年同期と同水準にとどまったと、国家統計局(NBS)の付凌暉報道官は述べた付凌暉報道官。
付報道官は、若者層や出稼ぎ労働者などの主要グループが08月の雇用確保で改善を見せたと指摘した。
「われわれの調査と各部門のデータによると、08月の若者の雇用状況は大幅な改善を見せており、雇用政策の効果が徐々に現れていることを示している」と付氏は述べた。
中国では、経済・社会調整が進む中、労働市場の統計業務に改善が必要であるとして、08月から若年層の失業者データの公表を停止している。
(後略)⇒参照・引用元:『Global Times』「China’s urban jobless rate falls to 5.2% in Aug; youth employment situation improves」
「われわれの調査と各部門のデータによると、08月の若者の雇用状況は大幅な改善を見せて」いるそうですが、ではなぜデータが公表されないのでしょうか?
その「大幅に改善したというデータ」をぜひ公表していただきたいものです。
(吉田ハンチング@dcp)