2024年03月19日、アメリカ合衆国財務省が合衆国公債の主要ホルダーの保有額を公表しました。
公表データによると、中国の保有額は7,977億ドルとなり、前月から186億ドル減少しました。
2022年01月からの中国の保有額の推移は以下のようになります。
当月は、また8,000億ドルを割りました。
この8,000億ドルのラインは、かつて中国共産党の英語版御用新聞『Global Times』で、「中国はこの状況下では米国債の保有を徐々に約8,000億ドルに減少させるでしょう。しかし、軍事紛争のような極端なケースになれば米国債を全て売却するかもしれません」と上海大学のXi Junyang教授の意見を引いて記事にしたことがあります(以下記事を参照:2020年)。
中国は「本当に米国債2,000億ドル分を売る気」では? ドル調達のためなら
すでに旧聞に属しますが、中国共産党の英語版御用新聞『Global Times』に「緊張が高まる中、中国は米国債の保有を削減する可能性が高い」(Amid rising tensions, China likely to reduce US d...
4年ほどかかりましたが、実際に中国は合衆国公債をここまで売り込みました。
これはとりもなおさず、米中のデカップリング(あるいはデリスキング)が進行していることを示しています。
(吉田ハンチング@dcp)