中国は「都合の悪い歴史」は認めない。「その抗日英雄譚はウソなのでは?」という話

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歴史的事実についてウソばかりついてきたので、ひとたびボロが出ると隠しきれず、裁判を起こして「人の口」を封殺しようとします。

韓国だけではありません。中国もです。

現在中国を支配している中国共産党は、抗日戦争に励んで勝利したことにしていますが、違います。日本と戦争を行っていたのは中華民国であって、中国共産党ではありません。

しかし、中国共産党としては「日本と戦って戦勝国となったのだ」というウソを貫かないといけません。(インチキですが)正統性を主張するためです。

そのために「抗日英雄が数多あまたいたのだ」という主張を補強する「伝説」をでっち上げて、小学生の教科書にも登場させるぐらいです。

例えば、日本人はほとんど知りませんが「狼牙山の5勇士」という話があります。

1941年09月、八路軍兵士5人が河北省「琅牙山」で日本軍と勇敢に戦ったが、弾薬が尽きて退路がなくなったとき、5人は崖から飛び降りた。5人のうち3人は壮絶な死を遂げた――という話になっています。


↑琅牙山にある5勇士の像。

この5勇士については、1958年に『狼牙山五壮士』という映画もつくられています。

↑1958年の映画『狼牙山五壮士』。YouTube『中国老电影』チャンネル。

「ほんとぉ?」と調査する人が出てくるのは当然です。

2013年に、洪振快さんが『炎黄春秋』誌などで、資料やさまざまな関係者の証言を引用して、5人の兵士がどこでどのように崖から飛び降りたのかを分析・考察した記事を公表。

これが問題になり、その後、洪振快さんは「狼牙山5勇士の子孫」という人から、名誉を侵害されたとして提訴されました。

2016年06月、北京の西城地方裁判所は、洪振快さんに対し、侵害行為を停止し、謝罪する発表をメディアに掲載すべきとの判決を下しました。

2018年04月27日、中国共産党全国人民代表大会(中共)常務委員会は、第2回会議で「英雄烈士保護法」を可決。同年05月01日に施行されました。

この法律には、「いわゆる英雄・烈士」の保護に関する一連の詳細な規定が盛り込まれています。英雄・烈士とされる皆さんの氏名、肖像、評判、名誉の保護、彼らの行為や精神を歪曲、中傷、冒涜、否定することの禁止などが盛り込まれているのです。

自分たちに都合のいい話を「正史」とし、自由な議論を行わせず、異論・反論を封殺するという姿勢は、中国も韓国も変わりません。

中国共産党の下で「清史」の編纂が終わったとされるのに、全く公表の気配がないのは、「突っ込みどころ満載だから」なのかもしれません。

中国20年かけて編纂した公式「清史」が政治的な審査を通過せず。
ちょっと面白い話題なのでご紹介します。香港メディア『星島日報』が、「清の公式史書」を編纂するという事業が頓挫している――と報じているのです。記事の一部を以下に引用してみます。『二十四史』とは、古代中国の各王朝が記した二十四の史書の総称で、伝...

(吉田ハンチング@dcp)

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