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韓国「建設業界ピンチ」新規受注額が「-53%」で激減

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韓国の建設業界は不況かつ低迷しています。

PF(プロジェクト・ファイナンス)問題で資金が回らなくなっているのと、需要が低迷して新規の建設案件が減少しているためです。高金利のため資金が調達しにくくなっているのも原因の一つです。

不況かつ低迷の証拠に、建設会社の廃業が激増しています。

「総合建設会社」の廃業申告数
2022年:261件
2023年:418件
2022年 ⇒ 2023年:1.6倍

「専門建設会社」の廃業申告数
2022年:1,640件
2023年:1,929件
2022年 ⇒ 2023年:1.2倍

データ出典:『建設産業知識情報システム』

『建設産業知識情報システム』によると、上掲のとおり、総合建設会社で廃業件数が1.6倍、専門建設会社で1.2倍になりました。

事実上の破綻と考えられ、ワークアウトに入った『泰栄テヨン建設』では下請け会社などへの未払い金が「330億ウォン」もあったことが分かっています。

韓国の建設会社「未払い賃金を払います」未払いが「33億円」もあった!
韓国では「旧正月」(ソルナル)の連休が近づいています。2024年の旧正月は02月09日(金)~02月12日(月)で、その間は市場もお休みです。2024年01月25日、(事実上の経営破たんで)ワークアウトに入り、債権団と会社再建について相談し...

この『泰栄テヨン建設』は、業界でも上から数えた方が早い建設会社で、施工規模は韓国第16位とされています。しかし、不況によって債権団と協議する羽目に陥ったのです。

――ことほどさように、韓国は不況であり、建設業界はピンチなのです。これを証明するデータが出ました。

韓国の建設業界の新規受注金額が激減したことが分かりました。同じ「01月」で比較したのが以下です。

2023年01月は新規受注「18兆4,721億ウォン」もあったのですが、2024年01月はなんと「8兆5,639億ウォン」しかありません。

約53.6%も減少しました。急ブレーキがかかったのです。

韓国の建設業界は深刻の不況に陥っています。

『朝鮮日報』によれば、『現代経済研究院』のチュ・ウォン経済研究室長は、

「建設業は賃金も高い方であり、建設業の雇用が増えれば国民の購買力が高まり、庶民経済にお金が回る効果が大きい。内需経済回復を期待するなら、建設業界の景気がさらに悪化するのを止めなければならない

と述べています。業界が期待しているのは「金利が下がること」です。資金調達が容易になってほしいからです。

しかし、これまでご紹介したとおり、『韓国銀行』の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は「すぐに金利が下がるなどという期待を持たないことだ」と釘を刺してきました。

韓国の建設業界が無事にソフトランディングできるのか?は要注目ポイントです。

(吉田ハンチング@dcp)

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