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韓国「ウォン安防衛」で58億ドル溶かした。

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2024年09月30日、『韓国銀行』から「外国為替当局の純取引(2024年第2四半期)」のデータが公開されました。

□2024年第2四半期中、市場安定化のために外国為替当局が外国為替市場で実施した外国為替取引額
ㅇ外国為替純取引額:-57.96億ドル

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「外国為替当局の純取引(2024年第2四半期)」

純取引額ですので「買収 - 売却」です。「-57.96億ドル」ですから、韓国の外為当局は2024年第2四半期に57.96億ドル売り越しました。

ドル売りを行ったのですが、これはウォン安の進行を阻止するための「ドル売りウォン買い」を行ったと推測されます。

ドルウォンのチャートで見てみましょう。以下をご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用/日足)。


↑第2四半期には「1ドル=1,400ウォン」のラインに掛かっているローソク足(ヒゲですが)が出現していることにご注目ください。

第1四半期には「18億1,500万ドルの売り越し」ですが、この期中の終盤にはウォン安が進行する兆しが表れています。

第2四半期にはウォン安方向へ急進し、「1ドル=1,400ウォン」を再突破する動きも見せました。1,400ウォンを突破させないための阻止行動で約58億ドルを溶かしたものと見られます。

実際、Money1でもご紹介したとおり、「ウォン-ドル為替レートの1,300ウォン台は、すでに韓国経済が耐えられるレンジと思われ、心理的なマジノ線は1,400ウォン台」と、鄭仁敎(チョン・インギョ)産業通商資源部・通商交渉本部長が口を滑らせています。

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最近さっぱり目立たなくなっている韓国の産業通商資源ですが、新たな通商交渉本部長が着任しsています。「ラーメンと海苔とK-POP」などと言い出さなければいいのですが。鄭仁敎(チョン・インギョ)という人で、着任したのは2024年01月10日。総...

2024年第3四半期は、ウォン高方向に戻りましたので外為当局もドルを溶かさずに済んだと見られます。実際どうだったのかは2024年12月31日に公表される予定です。

(柏ケミカル@dcp)

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