韓国「国際的な赤っ恥」UAEバラカ原発の追加費用10億ドルで内輪もめ!

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韓国初の原発輸出として有名なUAEのバラカ原発。

2024年09月になってようやく全4基の商業運転が開始しました。2009年に受注しましたので、実に15年も掛かりました。

韓国の「原発輸出」にまつわるドタバタな話 「東芝の災難」「壁に亀裂」「密約アリ」etc
韓国では原子力発電所の輸出に力を注いできました。現在までのその唯一の成果は「UAEに原子炉4機を持つバラカ発電所を建設する」というものです。これはこれで立派なものですが、2009年12月27日、当時の韓国李明博大統領がUAEのナヒヤーン大統...

以前ご紹介したことがありますが、このバラカ原発は、韓国初の原発輸出という「名」を取るために異常な安値で落札されたダンピング原発です。

詳細については上掲の先記事をご覧いただきたいのですが――、

●受注金額が「200億ドル」という異常な安価
(その上60年の稼働保証を付け、12兆ウォンの借款を約束)

●バラカ原発では二重格納建物がない
(専門家は「欧州では必須のこの装置がないというのは、エアバッグと安全ベルトなしに車を運転するのと変わらない」と指摘)

●韓国政府は受注のために「UAEが有事の際には自動参戦する」秘密軍事時協定を締結していた
(文在寅政権下で発覚)
(このため韓国軍は今でもUAEに部隊を派遣、常駐している)

という――大変に駄目なものです。

そもそも『東芝』のハードディスク(原子力発電の制御システムの設計データなどが記憶されていた)をパクって造った――という疑惑もあります。

価格も最初は400億ドルで受注――とされていたのですが、後に「運用・整備などの保守事業での200億ドル」が追加受注できたら」というものを含んだ金額だったことが発覚。

つまり、韓国は原発4基の建造をたったの200億ドルで受注したのです。しかも秘密軍事協定付きです。

これがどのくらい異常な金額かというと、韓国と競合したフランス企業連合が提示した金額は「700億ドル」、日本・合衆国連合が「900億ドル」でした。

バラカ原発がいかにダンピング輸出だったのかが分かるでしょう。

親子ゲンカ訴訟問題で揉めて国際調停に(赤っ恥)

やっと完成して稼働にもちこんだバラカ原発ですが、ここにきて問題が注目されています。

『朝鮮日報』が報じているのですが「内紛」です。

同紙の記事から一部を以下に冒頭部分を引用します。

韓国が初めて原子力発電所を輸出したアラブ首長国連邦(UAE)のバラカ原発をめぐる追加工事費問題で、韓国電力(韓電)と韓国水力原子力(韓水原)の紛争がロンドン国際仲裁裁判所に持ち込まれることになった。

両社は約10億ドル(約1兆4,000億ウォン)規模の追加工事代金の清算を巡り対立してきたが、合意に至れなかったため、国際仲裁に委ねることになった。

親会社・子会社の関係にある2社が「家庭内紛争」が海外にまで持ち出されたことに対して批判が高まっている。
(後略)

⇒参照・引用元:『朝鮮日報』「한전·한수원 UAE 원전 추가 공사비 싸움, 국제 중재 간다」

何が起こっているかというと、『韓国電力公社』(以下「韓国電力」と表記)と、その子会社である『韓国水力原子力発電会社』が、バラカ原発建設で掛かった追加費用を巡って戦っているのです。

もともとバラカ原発のプロジェクトは、『UAE原子力公社』(ENEC)が『韓国電力』と契約を結んだものです。その後、『韓国電力』が『韓国水力原子力』ほか韓国企業と下請け契約を締結して進行しました。

この工事が長引きます。最初の予定では2017年には初号機が完成し、2018年には運転開始だったのに……初号機の運転開始は遅れに遅れて2020年08月01日です。

このときにすでに2年遅れだったのです。

『韓国水力原子力』側は、コロナ禍やウクライナ戦争などによって『韓国電力』と締結した契約額を超過した――とし、2024年11月に精算を要求。

その金額は約10億ドルとされています。

ところが、『韓国電力』はこれを突っぱねました(笑)。

『韓国電力』側は「現地の発注者から代金を受け取らなければならない」とし、2025年01月になって両社の社長同士が直接会談を持ちましたが、結局まとまらず。

韓国Topが大好きな「ワシが撃って出る」です。

――で、とうとうロンドン国際仲裁裁判所に仲裁を申請した――という次第です。

なぜまたロンドンなのか――ですが、これはそもそもの契約が英国法に基づいているため――です。

親会社・子会社の争いで国を超えて国際司法の場に持ち込まれたわけで、『朝鮮日報』がいうまでもなく、これは世界的な「赤っ恥」です。

頭にドがつくダンピングで請け負った仕事なので、そもそも余裕も何もない建設工事だったのが原因――そう考えることも可能です。

予算内にできなかったじゃん!

大笑いなことに、かつて『朝鮮日報』は以下のように報じていました。

(前略)
チームコリアがバラカ原発プロジェクトをコロナのような困難の中でも成功裏に遂行すると、世界原発業界では、

「適切なサプライチェーン、検証されたモデル、熟練した人材があれば、原発建設も適期に予算範囲内で正しく建設できることを示した事例

という評価が出た。
(後略)

どこでそんな評価が出たのか(それが事実なのか)寡聞にして存じませんが、今回の追加予算騒動を見る限り、「いや、予算内で出来なかったじゃん」なのです。

ことほどさように韓国はうそばかり言います。

(吉田ハンチング@dcp)

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