2025年06月23日、韓国の関税庁が「06月01日~20日の輸出入現況」のデータを公表しました。
韓国にとって最重要の貿易がどのように推移しているのか収支を見てみましょう。以下です。
2025年06月01~20日
輸出:386億7,200万ドル
輸入:360億5,100万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):26億2,100万ドル2025年01月01日~06月20日
輸出:3,135億8,800万ドル
輸入:2,922億7,400万ドル
貿易収支(輸出 – 輸入):213億1,400万ドル⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「06月01日~20日の輸出入現況」
06月はまだ月央段階ですが、貿易黒字は「26.2億ドル」です。
韓国は20日までは赤字でも、最後の10日間で赤黒を反転させるというヘンな習い性がありますが、月央段階で黒字なのは良いことです。あと10日間でどこまで黒字を伸ばせるかです。
主要輸出品目は以下のような状況です。
上の表組を日本語化したのが以下。
輸出(6月01日~20日) 金額 増減率 輸入(6月01日~20日) 金額 増減率 半導体 8,858 21.8 半導体 4,568 19.0 乗用車 3,659 9.2 原油 4,519 △0.6 石油製品 2,554 △0.5 機械類 1,816 8.8 鉄鋼製品 2,491 1.6 ガス 1,602 9.3 船舶 1,578 47.9 半導体製造装置 1,409 15.9 自動車部品 1,222 5.2 石油製品 1,241 △17.4 コンピューター周辺機器 780 32.6 精密機器 1,019 5.0 無線通信機器 719 △33.1 乗用車 810 35.6 精密機器 586 3.3 石炭 558 △28.4 家電製品 356 △26.0 無線通信機器 539 4.2 ※金額の単位は「百万ドル」、△はマイナスの意味です。
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「06月01日~20日の輸出入現況」
半導体は変わらず好調(対前年同期比:+21.8%)です。自動車は微増(+9.2%)。鉄鋼製品はも微増(+1.6%)という結果です。船舶は「+47.9%」と大きく伸びていますが、韓国の造船業は中もを取っても赤字になりがちなので、これはあまりアテにしない方が良いでしょう。
面白いのは地域別の輸出入です。
上の表組を日本語化したのが以下。
輸出(6月01日~20日) 金額 増減率 輸入(6月01日~20日) 金額 増減率 米国 7,423 4.3 中国 7,991 3.4 中国 6,972 △1.0 米国 4,392 4.8 欧州連合 4,098 23.5 欧州連合 3,786 △1.5 ベトナム 3,380 △4.3 日本 2,841 12.1 台湾 2,232 46.3 台湾 2,015 27.8 香港 1,663 30.2 サウジアラビア 1,831 25.4 日本 1,632 2.4 ベトナム 1,734 16.8 インド 1,125 12.3 豪州(オーストラリア) 1,416 △10.6 シンガポール 860 △3.0 マレーシア 871 0.2 マレーシア 753 35.9 ロシア 250 △23.2 ※金額の単位は「百万ドル」、△はマイナスの意味です。
⇒参照・引用元:『韓国 関税庁』公式サイト「06月01日~20日の輸出入現況」
対中国貿易は――、
2025年06月01~20日
輸出:69億7,200万ドル(-1.0%)
輸入:79億9,100万ドル(+3.4%)
貿易収支(輸出 – 輸入):-10億1,900万ドル※( )内は対前年同期比の増減
――と月央段階ながら大赤字です。
あと10日間でどこまで黒字方向に戻せるでしょうか。
対中国と同じく気になるのは対合衆国輸出です。先にご紹介したとおり、2025年05月は「対アメリカ合衆国輸出:100.5億ドル(-8.1%)」と、急減した結果でした。
もちろんトランプ関税が懸念されて減ったわけですが、当月はというと、月央段階ながら――
対合衆国輸出:74億2,300万ドル(+4.3%)
――となっています。(まだ月央段階とはいえ)対中国輸出(69億7,200万ドル)よりも、対合衆国輸出の金額の方が大きいのです。
対合衆国輸出が減少すると、韓国は大変困ったことになります。
2025年06月の貿易動向がどのように締まるのが、対合衆国輸出の点からも見ものです。
(吉田ハンチング@dcp)