2025年08月06日、フィリピンのマルコス大統領は、インドメディア『Firstpost(ファーストスポット)』のインタビューで、台湾を巡って中国とアメリカ合衆国の対立が発生した場合、「フィリピンは関与せざるを得ない」と述べました。
2011年設立の『Firstpost』はインドに拠点を置くデジタルニュースメディア。インドの大手メディア『Indian Express(インディアン・エクスプレス)』グループが運営しています。
↑YouTube『Firstpost』チャンネル
マルコス大統領は「こうした危機に非常に慎重に対応するだろうが、フィリピンの領土と主権を守ることは譲れない」とも述べています。
もちろんこれは、南シナ海における中国の無法な侵略を念頭においての発言です。
この発言に対して、さっそく中国外交部から反発の声が出ました。

夏休みで中国外交部の定例記者ブリーフィングが行われていませんが、黙ってはいられなかったようです。
質問:
報道によると、フィリピンの指導者がインド訪問中にインタビューを受け、「もし中米が台湾問題で対立すれば、フィリピンは決して無関係ではいられない、これは完全にフィリピンの地理的な位置によるものだ。もし(台湾海峡で)全面戦争が起これば、フィリピンは必ず巻き込まれる。私たちは自国の領土と主権を守らなければならない。また、台湾には多くのフィリピン国民がいる。もし台湾海峡で戦争が起こった場合、それは直ちに人道的問題となり、私たちは介入せざるを得ない。フィリピン国民を国内に戻す方法を考えなければならない、これが私たちの最も重要な問題だ。私たちはすべてのリソースを動員して、台湾にいるフィリピン国民を撤退させなければならない。これは簡単なことではない」と述べたと報じられています。これについて中国側のコメントをお願いします。
回答:
世界には一つの中国しか存在しない。台湾は中国の不可分の一部である。
台湾問題は中国の内政問題であり、中国の核心的利益の中でも最も重要な問題である。
台湾問題をどのように解決するかは中国人自身の問題であり、他国の干渉を許すことはできない。
フィリピン政府はこれまで、中国側に対して「一つの中国政策を堅持し、台湾は中国領土の不可分の一部であることを認め、中国政府の国家統一のための努力を理解する」と真剣に約束した。
フィリピンの指導者はまた中国側に対して「フィリピンは一つの中国政策を堅持し、台湾問題は純粋に中国の内政問題であり、必ず中国人自身で解決しなければならない」と明確に表明した。
これらの言葉は今も耳に残っており、白紙の上に黒字で書かれている。
しかし、フィリピン側は現在、自分の言葉を裏切り、重大な結果を無視して誤った挑発的な言動を繰り返し、「一つの中国」原則を虚化し、空洞化させ、さらに中国・フィリピン関係を害している。
中国側はこれに対して断固反対し、中国外交部と中国駐フィリピン大使館はフィリピン側に厳正な交渉を行った。
さらに強調すべきことは、「地理的に近い」「フィリピン国民が多い」という理由で、他国の内政に干渉したり、他国の主権に関与したりすることは許されないということだ。
このような主張は国際法やASEAN憲章に違反しており、地域の平和と安定を損なうとともに、自国民の根本的利益を害するものである。
フィリピン側には「一つの中国」原則と中フィリピン建交公報の精神を堅実に守り、中国の核心的利益に関わる問題で火遊びをしないよう強く求める。
Money1でも何度もご紹介しているとおり、国際法を無視しているのは中国側です。
夏休みだというのに盗人猛々しい主張を繰り返しています。

↑何を言っているのかよく分からない石破茂とフィリピンのマルコス大統領。ちなみにマルコス大統領は「フェルディナンド・ロムアルデス・マルコス・ジュニア」が本名で、愛称は「ボンボン」。幼少期には「ボンボン」と呼ばれていたそうです。
(吉田ハンチング@dcp)







