韓国の対外債務が「521億ドル」急増。対外債務の外貨準備高比「40.7%」まで上がる

広告
おススメ記事

米韓の関税交渉が暗礁に乗り上げ、膠着状態です。

韓国側は「3,500億ドルを日本のように投資することはできない」と拒否しており、関税はいまだに25%が科せられる状態となっています。

合衆国が要求しているのは3,500億ドルだけではありません。別に企業が投資する1,500億ドル、燃料の購入代金1,000億ドルがこれに追加されている(はず)なのです。

そこで問題になってくるのは、そのような巨額が韓国にあるのか?――です。

結論からいえば「一括でドン」というのは不可能です。

韓国が保有する「対外資産」と「対外負債」のデータは、『韓国銀行』が四半期ごとに公表している「International Investment Position」(対外資産負債残高:略称「IIP」)に記載されています。

最新のIIPは、2025年08月19日に公表された「2025年第2四半期」時点のものです。ご注目いただきたいのは、韓国は対外純資産国(負債よりも資産が大きい)ではありますが、その金額が第2四半期に大きく減少していることです。

以下が「Net External Assets」(対外純資産)の推移です。

⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「International Investment Position(Q2 2025)」

2025年第2四半期時点で対外純資産は「3,572億ドル」です。

債権(外国から韓国が取り立てることができる金額)
債務(外国が韓国から取り立てることができる金額)

は、

債権(External Assets):1兆928億ドル+414億ドル
債務(External Debt):7,356億ドル+521億ドル
純債権:3,572億ドル-107億ドル
( )内は対前期比の増減

――となります。

外国に対する債務が対前期比で「521億ドル」も増え、債権は「414億ドル」しか増えませんでした。このため「純債権」が減少したのです。

面白いのは、この債務増を「誰が主導したのか?」です。

上掲のとおり、General Government(一般政府)が302億ドルも債務を増加させています。

どん底景気でお金が回らないので、政府が資金を調達している光景がここにも現れています。

一般政府の対外債務は「2,028億ドル」まで積み上がりました。

面白いのは、「Short-Term External Debt Ratio」(短期債務の外貨準備高比)です。

これは1年以内に返済しなければならない短期債務が外貨準備高の何パーセントを占めるのかを計算した数字です。

なぜこんなものを計算するかというと、何かあって借金取りが押しかけた際に、その金額を返済できるのか――を見るためです。

2025年第2四半期には、これが「40.7%」まで上昇しました。対前期比で「+4.3%ポイント」も上がったのです。

韓国は徐々に(特に)政府財政が危なくなってきています。

大統領に成りおおせた李在明(イ・ジェミョン)さんはさらに政府の借金(債務)を積むことが分かっています。

――さあ、韓国はいつまで「大丈夫」と判断されるでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)

広告
タイトルとURLをコピーしました