2024年05月23日、韓国の金融通貨委員会は基準金利を「3.50%」に据え置くことを発表しました。
これで11回連続です。
韓国:3.50%
上掲のとおり、合衆国と韓国の金利差は変わっていません。韓国では「合衆国の政策金利引き下げ」が期待されており、韓国メディアも「下げろ、下げろ」ですが、金融通貨委員会は先制的な基準金利引き下げは行いませんでした。
※合衆国のいう政策金利と韓国のいう基準金利は同義です。
CMEのFED Watchはどうなっているかというと、以下のとおり、次の『FOMC』(Federal Open Market Committeeの略:連邦公開市場委員会)まであと20日余りですが――。
合衆国金利は「5.25~5.50%」で据え置かれる可能性が「96.0%」。
よほどのことがない限りステイです。
『韓国銀行』の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は「金利政策はリセットして考え直す必要がある」旨の発言を先にしましたが、とりあえず先制的に下げることはしませんでした。
これで基準金利の凍結期間は1年4カ月となりました。
2016年06月09日~2017年11月30日:1年5カ月と21日(1.25%で凍結)
2009年02月12日~2010年07月09日:1年4カ月と27日(2.00%で凍結)
に次いで、韓国史上3番めに長い凍結です。
『韓国銀行』は基準金利凍結と同時に、2024年の年間GDP成長率を(これまでの2.1%)から「2.5%」に上方修正しました。
これは「2024年第1四半期:1.3%」という結果を受けてのことです。
しかし、予測よりも2倍超の大きな値になった理由について、『韓国銀行』は「なぜか?」を説明していません。
先に紹介したとおり、李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁ですら「なんやよう分からん」という旨を表明しています(本当です!/以下の記事をs参照してください)。
「なんやよう分からん」ママに上方修正するのは大丈夫なのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)