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合衆国公債で一晩ドルを貸します!FRBが新設した「FIMA Repo Facility 」とは

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2020年03月31日08:30(現地時間)、アメリカ合衆国のFRB(Federal Rserve Boardの略:連邦準備制度理事会)は、各国金融機関にドルを供給するための新たなシステム「FIMA Repo Facility」を(一時的に)設立することを発表しました。

FIMAは「Foreign and International Monetary Authorities」の略です。

FIMAのアカウントを持つのは、各国の中央銀行およびNY連邦準備銀行に口座を持つ国際通貨当局。これらはいわばメンバーで、「FIMAアカウント」ホルダーです。

今回新設されたのは、FIMAアカウントホルダーが「自身の持つ合衆国公債」を、FRBと「後で買い戻す」という契約を結んだ後に、ドルに換えることができる(システム・オープン・マーケット・アカウントに売却してドルを得ます:面倒くさい人は飛ばしてください)というシステムです。

簡単にいえば、保有する合衆国公債を一時的に現金のドルに換えられるわけです。ただし、後で買い戻さなければならず、また期限(契約期間)は基本「一晩」です(ただしロールオーバーは可能)。さらに当然ながら金利も付きます。利息は「IOER +25bp」(面倒くさい人は飛ばしてください)なので、FRBの説明(以下)にあるように普通の民間レポ金利を上回ります。

The transaction would be conducted at an interest rate of 25 basis points over the rate on IOER (Interest on Excess Reserves), which generally exceeds private repo rates when the Treasury market is functioning well, so the facility would primarily be used only in unusual circumstances such as those prevailing at present.

この取引は、IOER(超過準備に対する利息)の金利より25ベーシスポイント多い利率で行われます。これは、公債市場が正常に機能している通常の場合、民間レポ金利を上回ります。そのため、この(FIMA Repo Facilityの)機能は、現在広がっている異常な状況でのみ使用されます。

引用元は記事末のFRB公式サイト。( )は筆者による。また「1ベーシスポイント」は「1毛」に当たり「0.01%」

金利の面から考えても、このドル供給システムは本当にドルがなくなった異常事態にのみ使用されることを想定しています。「先に拡大したスワップライン共にセーフティーネットとして利用してね」というのがFRBからのメッセージでしょう。

というか、本当にドル不足で困ったら「合衆国公債を売っぱらおう!」となるのが普通でしょうが、合衆国からするとそんなことされると大変困るわけです。合衆国公債が暴落する危険性もあり、「売り」自体はボタン一発で止められるのですが、それをすると合衆国公債の信用度が下落して、今度は買ってもらえなくなる。

そうなると合衆国は立ちゆかなくなります。合衆国がずっこけると世界的に経済は大変な事態に陥ります。合衆国公債を大量に処分して売るとすれば、その国・金融機関は合衆国と相打ち覚悟で行う必要があるわけで。それをなだめて止めるためにこのようなシステムを考えたんじゃあるまいな。普通に合衆国公債を処分させろよ。なんで金利払ってドルを借りなきゃなんないんだ、などと考えるのは筆者だけでしょうか。

⇒参照・引用元:『FRB』公式サイト「FIMA Repo Facility FAQs」(原文・英語/筆者(バカ)意訳)
https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/fima-repo-facility-faqs.htm

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(柏ケミカル@dcp)

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