韓国の不動産PFに関わる用語、「偶発債務」についてご紹介しておきます。
PF(Project Financing:プロジェクト・ファイナンス)というのは、「マンションや商業施設など、一つの開発事業そのものを担保にして資金を借りる融資」です。
通常の企業融資では、会社全体の信用や会社の資産を担保に融資を受けます(お金を借ります)。しかし、PFでは、
・開発予定地
・将来の分譲収入
・将来の賃料収入
を返済の原資として資金を調達しようとするものです。
しかし「現在は何もない(なにせ建物さえ建っていない)」わけですから、銀行は、そのままでは貸してくれません。
例えば「あるデベロッパー」が「3,000戸のマンションを建てたい」と言ったところで、売上どころから何もないのです。銀行からすると、「失敗したら回収できない」というリスクがあります。
そこで、施工会社である『ロッテ建設』などが、「もし事業会社が返済できなくなれば、当社が肩代わりします」という保証を付けます。
これがPF信用補完(신용보강)であり、この保証がいわゆる「偶発債務」になります。
例えば、事業会社が銀行から1000億ウォンの融資を受けて、これ『ロッテ建設』が保証した――とします。
この時点では、『ロッテ建設』が1,000億ウォン借りたわけではありません。つまり1,000億ウォンは『ロッテ建設』の借金ではありません。
しかし、事業会社が破綻すると、銀行は「保証した『ロッテ建設』が払ってください」――と言います。この時、『ロッテ建設』の借金になります。
というような、今は借金ではないが、将来借金になる可能性がある負債――これをContingent Liability(偶発債務)と呼びます。
偶発債務が減るのは、経営の不確実性を減らすという意味で会社にとっては良いことです。……とりあえずは。
(吉田ハンチング@dcp)






