来週の06月25日は、『韓国銀行』がアメリカ合衆国のFED(Federal Reserve Systemの略称:連邦準備制度)に「79億ウォン2,000万ドル」を返済する日(Maturity Date:満期日,返済期限,返済日)です。
これは、FEDと締結したドル流動性スワップ※1を利用して借りたもの。返済総額は、利子の「1,654万9,979ドル」(年利0.908%)を付けて「79億3,654万9,979ドル」になります。
このドル流動性スワップの利用状況、返済状況は毎週『NY連邦準備銀行』が公開しており、滞納などがあると「あ、この中央銀行はお金を返してない!」などと世界中に知られることになります。
Money1では毎週、公表されるデータをご紹介しています。定点観測です。
まず「U.S. Dollar Liquidity Swap – Operation Results」(ドル流動性スワップ-運用結果)です。
『韓国銀行』が新たにドル流動性スワップを利用していませんので変化なし、です。つまんないですね。
次に「U.S. Dollar Liquidity Swap-Amounts Outstanding」(ドル流動性スワップ-未払い金額)です。
こちらも満期日がきたものがありませんので、「187億8,700万ドル未返済」で変化なしです。すみません、つまんないですね。
05月08日(Settlement Date:決済日)を最後に『韓国銀行』がドル流動性スワップを利用していませんのでちっとも面白くはありませんが、この動きのない定点観測も最後です。なにせ、来週はMaturity Dateがあるのですから!
先にご紹介したとおり、『韓国銀行』からは市中銀行の「ドル返済の満期を延長するかも」なんて話が出ているようです。さあ、『韓国銀行』はドルをきちんと返済できるでしょうか。
来週を楽しみにお待ちください。
※1韓国メディアは「通貨スワップ」、時に「通貨スワップ協定」と呼称しますが、紛らわしいのでMoney1ではFRB(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)に従って「スワップライン」「ドル流動性スワップ」と記載します。本稿のタイトルだけはアンカーが韓国の表記に合せて「通貨スワップ」としています。
(柏ケミカル@dcp)