『韓国銀行』は、アメリカ合衆国のFED(Federal Reserve Systemの略称:連邦準備制度)と結んだスワップライン(ドル流動性スワップ※1:韓国メディアの言い方では「通貨スワップ」)で、6次にわたってドルを調達しました。
これはドルの融資ですから、利子を付けてFEDに返済しなければなりません。
返済が残っていた「総額187億8,700万ドル」のうち、第1次調達の「79億2,000万ドル」が06月25日にMaturity Date(満期日、返済期日)を迎えました。『韓国銀行』がFEDに返済できたかどうかは、『NY連邦準備銀行』の毎週の公表データによって確認できます。
結論からいえば、『韓国銀行』はきちんと返済できたようです。
まず「U.S. Dollar Liquidity Swap – Operation Results」(ドル流動性スワップ-運用結果)です。
こちらは、『韓国銀行』が新たにドル流動性スワップを利用していないので変化なし。
次に「U.S. Dollar Liquidity Swap-Amounts Outstanding」(ドル流動性スワップ-未払い金額)です。
このように06月25日に「79億2,000万ドル」を返済したので、未返済額は「108億6700万ドル」に減りました。
返却して当然なので「ああ良かった」じゃないのですが、とりあえず『韓国銀行』が世界的に赤っ恥をかくことは避けられました。
来週07月02日は、第2次調達分「満期84日」の「41億4,000万ドル」の満期日です。このまま『韓国銀行』がドルを吐き出し続けることができるのかが見どころです。
皆さま、お楽しみはまだまだ続きます。
※1韓国メディアは「通貨スワップ」、時に「通貨スワップ協定」と呼称しますが、紛らわしいのでMoney1ではFRB(Federal Reserve Boardの略:連邦準備制度理事会)に従って「スワップライン」「ドル流動性スワップ」と記載します。本稿のタイトルだけはアンカーが韓国の表記に合せて「通貨スワップ」としています。
(柏ケミカル@dcp)