なぜだか知りませんが、2018年にやってくるかもしれないブラックスワンを予測することが流行っているようです。「投資業界はなんとか危機が大好きだから」とは、ある投資会社の重鎮に伺った話ですが、確かに皆さん誰かがひどい目に遭うのを楽しみにしているのかもしれませんね。
12月18日、ロイターに「18年大胆予測、日銀YCC放棄 1ドル100円に=サクソバンク」というものスゴイ記事が掲載されました。これは、デンマークの投資銀行『サクソバンク』の、ティーン・ヤコブセンCIO(最高投資責任者)が日本の金融政策などについて予測したもの。
中で、もしかしたら日本銀行がイールド・カーブ・コントロールを放棄するかもしれない、と日銀を嘗めたとしか思えない発言をしています。曰く、
「YCCが機能する前提は、他国の金利が低水準で安定することだ。しかし、FRB(米連邦準備理事会)は来年も利上げを継続する見通しであり、BOE(英中央銀行)は今年利上げに踏み切った。ECB(欧州中央銀行)も緩和縮小を明言している。こうしたなかで、日銀がYCCを維持しようとすれば、ドル円は130円や150円に上昇する可能性がある」
「急激な円安進行が起きた場合、(近隣窮乏策であるとして)他国からYCCに対する批判が高まろう。特に中国からは強くなりそうだ。さらに輸入物価が高騰し、主婦などからも批判が高まる。日銀はYCCを諦め、単純な量的緩和政策に回帰することになるのではないか。その際、ドルは100円まで急落する可能性があるだろう」
だそうですよ。筆者の頭が悪いだけかもしれませんが、ふざけた話ではないでしょうか。たぶん日本人をバカだと思ってるんでしょうね。
⇒『ロイター』「18年大胆予測、日銀YCC放棄 1ドル100円に=サクソバンク」
https://jp.reuters.com/article/interview-saxobank-idJPKBN1EC0XW
(柏ケミカル@dcp)