「ヒンデンブルグ・オーメン」の説明に「マクラレン・オシレーター」という指標(INDEX)が登場します。日本ではあまり一般的ではないINDEXですが、知っていると市況の分析に役立ちます。
「マクレラレン・オシレーター(McClellan Oscillator)」は、マクラレン夫妻(シャーマン・マクラレンとマリアン・マクラレン:Sherman and Marian McClellan)※によって1969年開発された「市場の騰落トレンド」を示すINDEXです。
※シャーマン・マクラレンは現クレアモント・マッケンナ・カレッジで経済学の学位を取得した経済学者。奥さんのマリアン・マクラレンさんは数学者です(上掲が夫妻の写真)。
マクラレン・オシレーターは以下の式で計算されます。
●マクラレン・オシレーターの計算方法
X(騰落銘柄数) = (値上がり銘柄数) - (値下がり銘柄数)
マクラレン・オシレーター = (Xの19日指数平滑移動平均) - (Xの39日指数平滑移動平均)
指数平滑移動平均(EMA:Exponential Moving Averageの略です)は、Money1では「MACD」を説明するときに紹介しましたね。
●マクラレン・オシレーターの見方
・マクレラン・オシレーターの数値がプラスの時は市場が上昇傾向
・マクレラン・オシレーターの数値がマイナスの時は市場が下落傾向
・数値が±に極端に振れる際には「買われすぎ」「売られすぎ」の可能性がある
ちなみに直近のNYSE(ニューヨーク証券取引所)の株価とマクラレン・オシレーター(下引用図の下のグラフ)の動きを併せて見ると以下のようになります(『StockCharts』より引用)。
マクラレン・オシレーターは「-67.82」と大きくマイナスに振れています。
(柏ケミカル@dcp)