イーロン・マスクCEO率いる電気自動車メーカー『テスラ』(Tesla)は、ギガファクトリーを造るなど中国に入れ込んでいます。
しかし、『モルガン・スタンレー』のアナリスト、アダム・ジョナス(Adam Jonas)さんは「2030年にはテスラは中国市場から駆逐されているだろう」としています。
これは、同氏が『Yahoo!Finance』のインタビューに答えて以下のように語ったもの。
(前略)
アナリストは、「中国での売上高は2020年代半ばにピークに達し、その後減少していく。そして最終的には2030年以降には何もなくなる」と述べた。
(後略)⇒参照・引用元:『Yahoo!Finance』「『テスラは2030年までに中国のワイプアウトに直面する』とモルガンスタンレーアナリストは言う」(原文・英語/筆者(バカ)意訳)
ジョナスさんの見解は、マスクCEOが進めている自律走行システム(自動運転を可能にする)への懸念から発しています。『テスラ』はこのシステムの開発を行っているのですが、アメリカ合衆国が中国との対立を深める中、中国での提供を認めるわけがない、というのです。
また同記事では、中国企業製の電気自動車がすでに台頭を始めており、『テスラ』の影響力はすでに低下してきていることも理由に挙げています。
↑『BYD Auto』の「漢(han)」。基本モデルは「22万9,800人民元」(日本円で約356万6,496円/1人民元=15.52円で計算)PHOTO(C)『BYD Auto』
実際『BYD Auto』(比亜迪股份有限公司)が07月に発売した電気自動車「漢(Han)」は2カ月で4万台の受注を集めました。他にも電気自動車に注力するメーカーがありますので、やがて『テスラ』は中国市場から駆逐されるだろう、というわけです。
『テスラ』にとって中国は大きマーケット。駆逐されるわけにはいかないでしょうから、政治的な動きも含めて手を打たないといけません。
(吉田ハンチング@dcp)