デンマークの年金基金『AkademikerPension』(アカデミカーペンション)は、中国の人権侵害を理由に中国への投資から一切手を引くことにしたと公表しました。
保有する総額約4億デンマーククローネ(約6,400万ドル)の中国株式・国債を年末までに全部売却して中国以外に再投資するとのこと。
同基金は1,280億デンマーククローネ規模ですが、イェンス・ムンク・ホルスト(Jens Munch Holst)CEOは、「幹部は1年以上前から売却するかどうかを議論してきたが、その間、中国の状況はさらに悪化した」と電子メールで答えたのこと。
また、リリースでは「この国が組織的に人権を侵害していることはよく知られており、もはやそれに目をつぶることはできない」と述べています。
各国の年金基金は株式市場・債券市場にとって「クジラ」です。『AkademikerPension』の6,400万ドルは決して大きな金額ではありませんが、このような動きがもし続けば中国には大きな痛手となります。海外からの資金流入が減少するわけですから。
デンマークは世界初の人権侵害によって中国市場を忌避した年金基金になりました。小ネタですが重要な動きかと思われます。
⇒参照・引用元:『Pneitons&Investments』「Danish pension fund excludes China from its investment universe」
(松田ステンレス@dcp)