資産運用会社のレポートなどで「エマージング市場」「エマージングマーケット」という言葉が登場することがあります。ここまで片仮名を使わなくてもいいのに、という例になるような言葉ですが、意味をご存じでしょうか?
「エマージング市場」「エマージングマーケット」は「新興市場」という意味です。英単語「emerging」は「新たに発生した」「新登場の」という意味ですので、「emerging market」で「新興市場」なります。
エマージング市場といえば、普通は東南アジア、アジア、東欧、アフリカ、中南米などの発展途上国の市場を指します。たとえば「アフリカのエマージング市場に注目」というふうに使われます。
エマージング市場では、少額でも投資が始められる、利率が高い、急成長が見込めるといったメリットもありますが、通貨安が進行して利益が吹き飛ぶ可能性がある、政治が安定しないことによるリスクが高い(何が起こってもおかしくない)、といったデメリットもあります。
エマージング市場に投資するのであれば、金融商品を取り扱う企業の甘言(「いいこと」ばかりを大きなサイズの文字で告知します)だけを信じるのではなく、どんなリスクがあるのかをしっかり調べ、理解してから行うようにしてください。
(柏ケミカル@dcp)