長期運用での資産形成に「投資信託」を考えている人もいらっしゃるでしょう。また銀行や証券会社から「この金融商品を」と勧められる人もいらっしゃるのではないでしょうか。その際には、大事な資金を投資するに値するものなのか考えなければなりません。
特に初心者の場合には、どのような基準で投資信託を選べばいいのか分からないですね。自らは取材者である、とする橋本卓典先生が労作『捨てられる銀行2 非産運用』の終章で、その判断基準について6つの項目を挙げています。その部分を引用してみましょう(以下引用)。
筆者は資産運用の素人だが、その道の達人たちを取材したり、調べたりして見えてきた共通点がある。決してギャンブルがしたいわけではなく、資産形成を示す初心者としての心構えという程度のものでしかないが、6つ列挙する。
●手数料の相対的な安さ
●税制優遇制度の活用
●商品、サービスが初心者にも分かりやすいか
●変化に対応し、長期運用できる商品か
●為替リスクに対応できているか
●運用会社、販売会社かたフィデューシャリー・デューティーを感じられるか
⇒引用元:橋本卓典『捨てられる銀行2 非産運用』講談社(2017年),P.275
Money1では何度もふれていますが、日本人は資産形成のためにもっと投資を活発に行う必要があります。そのためには「利益を得る可能性の高い金融商品」が必要です。今回ご紹介した橋本先生の6つの基準は、それを見いだすための羅針盤になるはずです。
(柏ケミカル@dcp)