超低金利の銀行を使わずお金を増やす方法

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金利が低すぎて、銀行に預けていてもお金が増えるとは全然思えない時代であります。なにせ定期預金の金利が0.02%などですから、いくら利息が付くのか計算するのもばかばかしいほどです。では、お金を増やすために銀行に預けておくこと以外でどんな方法を考えるべきなのでしょうか!? そこでスゴ腕のファイナンシャルプランナーとして著作も多い前野彩先生にお話を伺いました。

■この超低金利時代にお金を増やす方法はある!?

――銀行にお金を預けるのがばかばかしいほど低金利ですが、お金を増やす方法はあるのでしょうか?

前野先生 確かに銀行金利は低いですね。ですから、お金を貯めるのに、より効率の良い方法、また節税になる方法、メリットのある方法を考えるのが良いのではないでしょうか。

――具体的にはどのような方法でしょうか。

前野先生 五つ挙げてみましょう。


1.百貨店の「友の会」積み立て
2.旅行会社の「旅行券」積み立て
3.「確定拠出年金」(DC)の積み立て
4.「NISA」の活用
5.「投資信託」の積み立て

それぞれどのようなものか説明しましょう。

■百貨店の「友の会」積み立ては「約8%」

毎月1万円を積み立てると、1年後には13万円分の百貨店独自の商品券やお買い物カードを受け取れます。1年間の利回りは約8%と高利回りなので百貨店での買い物が多い人にはお薦めです。百貨店によっては5,000円から積み立てることもできます。

ただし全国共通百貨店の商品券ではないので、利用する百貨店が決まっていない人や百貨店での買い物が少ない人には向きません。途中で積み立てをやめる場合は、百貨店によって「現金返金」と「百貨店独自の商品券での返金」パターンがありますから、積み立て前に百貨店に確認しましょう。

■「旅行券」積み立ては「約1.5-3%」

旅行が好きで、利用する旅行代理店・旅行会社が決まっているなら旅行券による積み立てはどうでしょうか。積み立ても一時払いでもできる旅行会社の旅行券積み立ての利回りは1.5-3%ほどと高めです。

また、3,000円や5,000円からできるところが多く、決まった旅行会社を利用する人や計画的に旅行に出掛ける人にとってはお得です。ただし、途中で積み立てをやめる場合は現金での返還ではなく、旅行券での返金や将来その旅行会社で旅行をするときまで預けておくことになります。この点は、積み立てを始める前に確認しておきましょう。

■老後資金をつくりたいなら「確定拠出年金」(DC)

確定拠出年金制度は、読んで字のごとく毎月決まった金額を老後の年金のために拠出する(積み立てる)というものです。積み立てるお金は、定期預金投資信託など自分の好きな商品で運用をしてお金を育て60歳以降に老後資金として使います。

確定拠出年金には、自営業者やその妻と、会社に厚生年金しかない会社員が加入する個人型確定拠出年金と、会社が会社の制度として導入している企業型確定拠出年金の2種類あります。

60歳まで引き出すことができないぶん、積み立て金にも運用中の利益にも税金が掛かりません。この非課税であるという点が「確定拠出年金」の最大のメリットです。

なお、現在の制度では専業主婦、公務員や私立学校の先生などは加入することができません。手続きは金融機関が窓口になりますから、詳細は、証券会社や銀行などで確認しましょう。

■「NISA」(ニーサ)を利用する!

「NISA」は少額投資非課税制度のことです。金融機関などの大キャンペーンがあったにもかかわらず、あまり認知されていないかもしれませんね。これは、年間100万円(2016年から120万円になる予定)までの(株式、投資信託への)小額投資に限って、値上がり益や配当などに対する税金を非課税とする制度です。

利用者1人につき非課税の口座を一つ開設し、そこで投資を行います。口座は、銀行のほか、証券会社でも開設できます。もし株式への投資をしたいのであれば、証券会社に口座を持たなければなりません。銀行に非課税口座をつくっても、株式に投資はできないので注意してください。

「NISA」のメリットは何といっても非課税なことです。非課税枠を120万円にするなどの改革案も出ていますので、NISAについてよく知らない人もぜひ注目してほしいと思います。

■「投資信託」の積み立て

各金融機関が販売している投資信託の積み立てを選択するのも一つの手です。投資信託はその名前の通り、投資のプロを信じて運用を託する商品です。最近は500円から購入できる商品もありますから、コツコツ積み上げることができます。また、プロの運用による値上がり益も期待できます。

ただし、商品を選ぶ時に参考にするリターンは、あくまでも過去の実績であり、将来もその通りになるとは限りません。値動きがあることを理解して長期間のコツコツ積立でお金を増やすことを考えましょう。

■非課税のメリットはそれだけで大きい!

――日本人の心理として投資話は怖いみたいなものが根強くあると思うのですが。

前野先生 「損をしたくない」という気持ちはよく分かりますが、お金を使う目的に応じて商品を探して、利用できる制度をうまく使うことが大事です。銀行に定期預金をしても、ついた利息には所得税は5%・住民税が10%掛かります。

でも、例えば「確定拠出年金」でお金を積み立てた場合、利息部分には税金がかかりません。そのため、大きく運用で増えなかったとしても、税金分はお得なわけです。積み重なるとこの差はとても大きいですよ。

今回紹介した、「百貨店の友の会積み立て」「旅行会社の旅行券積み立て」「確定拠出年金(DC)」「NISA」は全て、お金が増えた部分に対する税金が0円のプランです。

自分に合った方法を見つけて賢くお金を育ててください。

――ありがとうございました。

いかがだったでしょうか。ただ貯金していてもなかなかお金は増えない時代です。もっと投資に目を向けないといけないのでしょうね。

ファイナンシャルプランナー・前野彩先生の公式サイト

(高橋モータース@dcp)

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