韓国の輸出産業の一角を支えてきた自動車ですが、先からご紹介しているとおり、弱体化を続けています。このコロナ禍もあって退潮がさらに明確になりました。
韓国の完成自動車メーカーは『現代自動車』と『起亜自動車』しかないようなもので、『起亜自動車』は今や現代傘下です。アメリカ合衆国と中国市場において「両社の自動車を足した販売台数」がどのように推移してきたかを見てみましょう。
まずは合衆国ですが、「現代・起亜」の販売台数は以下のようになります(2020年は11月までの累計)
上掲のとおり、『現代自動車』『起亜自動車』の合算販売台数は右肩下がりです。
次に中国。以下です(2020年は10月までの累計)。
中国では右肩下がりがより顕著です。2020年はコロナで参考にならないかもしれませんが、最盛期2016年の「179万台」と比べると2019年の「91万台」は約半分です。
わずか3年で、韓国の自動車は中国では半分しか売れなくなったのです。
韓国に自動車産業にとって、合衆国、中国は1・2位の市場です。しかし、上掲のとおり販売台数は減少傾向が明らかです。2020年は合衆国市場で120万台を割り、中国市場で60万台を割るだろうと見られます。
特に中国では、スマホや家電と同じ道をたどっています。中国企業に技術がキャッチアップされて、韓国企業の製品が売れなくなるというパターンです。恐らく中国市場では、韓国の自動車はもう長くは持たないでしょう。
というわけで皆さま、韓国の自動車産業は黄昏どきなのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)