多くのメディアが報じていますが、05月05日に打ち上げられた中国の大型ロケット「長征5号B」が制御不能状態で大気圏に再突入し、燃え尽きなかった残骸が地上に落下する可能性があります(アメリカ合衆国国防省)。
実際にそれで被害を受ける可能性は小さいとされていますが、イヤな話であることは確かです。
中国は無責任なことに「大気圏に再突入するロケットは居住地域以外の海に落下させるために制御する」という国際的なガイドラインを守っていないのです。
そんな中、中国外務省のスポークスマンは「西側は誇大宣伝を行っているが、中国の長征5号Bロケットが害を及ぼす可能性は『非常に低い』」などと述べています。
また、中国共産党の英語版御用新聞『GlobalTimes』では、内部関係者の発言として以下のような言葉を引いています。
The lightweight alloy Long March-5B Y2 uses is easy to burn off and the environmentally friendly fuel it uses will not cause pollution
「長征5Bが使用する軽量合金は燃え尽きやすく、使用する環境に優しい燃料は汚染を引き起こさない」
中国の「長征5B」は「環境に優しい燃料」を使っているそうです。
中国は宇宙開発においても無法者というわけです。
ちなみに再突入の予測時間は「2021年05月09日04:±8時間」となっており、以下の『Aerospace』のTwitterのfeedなどで軌道を確認できます。
(吉田ハンチング@dcp)