韓国では、大変に波瀾万丈だった文在寅大統領の任期が2022年05月09日に終了。05月10日からは尹錫悦(ユン・ソギョル)新政権にバトンタッチします。
韓国に新たな5年間が始まるということで、韓国メディアでは、アメリカ合衆国・日本・中国・韓国の4カ国がどのような関係になるかの予測記事が出ております。
『韓国経済』が2022年03月25日に出した「利害関係が先鋭な中韓……私たちにも『中国通』が必要だ」という記事もその一つなのですが、その記事内に非常に面白い指摘がありますのでご紹介します。
(前略)
(韓国には:筆者注)中国の専門家である「中国通」がないというのも問題です。中国では外国の貴賓が訪れたときには『人民日報』で報道をします。
通常、人民日報が貴賓の名前の前に「中国人民的老朋友」(中国人民の長年の友人)という接頭辞を付ければ、それは国家が認める中国通という意味になります。
このような呼称がつく貴賓は必ず中国の最高指導者が面談して接待を行います。
(中略)
1949年の新中国建国以来60年間、『人民日報』が「中国人民的老朋友」という称号を使われた人数は601人に達します。
国別に見ると、犬猿の仲である日本が最も多い111人でした。
それに次いで貿易紛争を繰り広げたアメリカ合衆国(55人)、中国を植民地にしたイギリス(24人)の順と集計されました。
特に日本が最も多くの比重を占めるというのは、「感情は感情、実利は実利だ」という商売に明るい中国人の商魂たくましい性質が赤裸々に現れています。
過去の中国の産業、工業化の過程で日本から得ることが、合衆国やイギリスより多く、その結果、日本人に最も多くそのような呼称を付けることになったのです。
韓国で「中国人民の長年の友人」という中国通称称号を受けた人物は2人に過ぎませんでした。
金大中(キム・デジュン)元大統領と李萬燮(イ・マンソプ)元国会議長です。
(後略)
浅学非才の身なので、中国共産党の御用新聞『人民日報』が「国家が認めた貴賓」に対して「中国人民的老朋友」という接頭辞を付けるということを知りませんでした。
また、これまで『人民日報』が訪中した外国人で「中国人民的老朋友」を付けたのは、これまでに「601人」に上るというのも知りませんでした。
よくまあ数えたものです。
さらに、その601人の中で「111人が日本人」というのは驚きではないでしょうか。これは国別で見ると最多とのこと。
商魂たくましいから「実利」と割り切って「日本人に接頭辞を付けた」かどうか断言はできませんが、確かにそのような面があるのは否定できないでしょう。
韓国人では2人しかいない――そうです。
この記事の主張からいえば、中国が韓国から実利を得ることが少なかったことの証拠でしょう。
(吉田ハンチング@dcp)