だから中国の株式市場など信用できないのだ、という話です。日本ではあまり報道されませんでしたが、中国株式市場が揺れ、ついに『中国証券管理監督委員会』が乗り出すはめになっています。
株価操作を行っている企業をさらしていく!
ことの起こりは、私募ファンドマネージャーとされる葉飛さんという人のマイクロブログ「プライベートエクイティーチャンピオン葉飛が直言しよう」でのつぶやきです。A株上場している企業が「時価管理」と称して株価を操作しているとし、18社について毎週暴露していくとしたのです。
↑「叶飞私募冠军直说」(プライベートエクイティーチャンピオン葉飛が直言しよう)。有名な投資家ジム・ロジャーズとのツーショットがトップ画像に掲げられています
まずターゲットとなったのは『中源家居』。次に『利通电子』、『維信諾』『昊誌機電』『隆基機械』の名前が上がり、株価操作を行ったと名指しされました。
『中源家居』は反論として以下のような「公告」を出したのですが、時すでに遅しで……。
同社だけではなく、名指しされた企業も巻き込まれて株価は急落。中にはもらい事故でストップ安になる銘柄も出ました。05月18日にはなんとか若干戻しています。
『中国証券管理監督委員会』が調査に乗り出す!
本件がネット上で話題になり、メディアでも報道されて大問題になったため、『中国証券管理監督委員会』は2021年05月16日、以下のような声明を出しました。
中国当局の上掲声明では、以下のように述べられています。
取引所の検証によると、不正行為を共謀した疑いのある関係者がいるという最近のメディアの報道を受けて、証券監督管理委員会は『利通电子』『中源家居』などの株価を操作した疑いのある関連口座の調査を開始することを決定した。
(後略)
ネット上では、「葉飛は本当のことを言ってるのか?」というそもそも論もあり、当局の調査がどのような結果になるのか非常に注目されています。
このようなことが起こるのが中国株式市場なのです。読者の皆さんも中国株に投資する際には十分にリスクを検討の上、行うようにしてください。
⇒参照・引用元:『中国証券管理監督委員会』公式サイト「証券監督管理委員会は、法律に従って、関連する口座にある中源家居およびその他の株式の不正操作の疑いについて調査を開始する」
(吉田ハンチング@dcp)