韓国は文在寅大統領の旗振りの下、太陽光発電・風力発電施設の建設にまい進しています。その入れ込み方は、よせばいいのにというぐらいの過剰さですが、これが裏目に出るかもしれないという予測が韓国メディア『ChosunBiz』に出ました。
韓国・済州島では2034年に送電網の過負荷で大規模停電(ブラックアウト)が頻繁に発生するようになるというのです。
電力を生産しすぎると……
これは『韓国電力取引所』の独自の分析によります。済州島では再生可能エネルギーの生産過剰のため、平次でも8カ所、一部の設備が故障した場合13カ所の送電網で過負荷が発生すると予測しました。
電力の生産が不足するとブラックアウトが発生しますが、送電網に過負荷がかかっても発生するのです。
電気収容量を7倍にしなければならない!
現在済州島にはすでに風力発電施設があって電力を生産していますが、さらに施設を拡充しようと計画されています。これによって、
2028年:3,147MW
2034年:4,135MW
と、2028年⇒2034年で発電量は「1.5倍」になる予定です。
現在の済州島の電力網の再生可能エネルギーの最大収容量は「572MW」しかありません。これでは送電網に過負荷がかかる状態になってしまい、ブラックアウトが発生してしまうというわけです。
最大収容能力をなんと7倍にしなければなりません。
ところが、韓国政府(地方政府含む)は、風力発電機を133基追加する計画を推進しているのですが、送電網のへはノーケアなのです。というのは高圧送電線、変電所などを建設するのは容易ではないためです。高額な上に周辺住民の理解と協力が欠かせません。
つまり、発電機は造るものの、送電網が脆弱なためブラックアウトが頻発し、そのため電力生産を抑えるという、何をやっているんだという将来が来るかもしれないのです。
『ChosunBiz』では、「済州では残った電気を本土に送る案を推進しているが、関連設備が不足しており、すぐに陸でも再生可能エネルギーの飽和事態が発生するとの見通しがあり、これも容易ではない」と書いています。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」を地でいくような話になっています。
⇒参照・引用元:『ChosunBiz』「신재생에너지 과잉 투자한 제주, 10년 뒤 ‘상시 블랙아웃’ 겪는다」
(吉田ハンチング@dcp)