中国語圏ネット上で、「宇宙一の不動産屋」と呼ばれる『恒大集団(エバーグランデ)』が「お金がない」「お金を借りられない」状況だ――と話題になっている件をご紹介しました(正確には不動産ディベロッパーです)。
2021年06月11日、『Bloomberg』は『恒大集団』許家印会長の純資産が2020年のピーク時から半減したと報じました。半減したといっても「約190億ドル」(約2兆835億円)もあるのですが。
しかし、同グループが抱えているとされる負債は「1兆9,500億元」(約33兆4,230億円)です。
香港上場の『恒大集団』の株価推移を見ると以下のようなります(チャートは『Investing.com』より引用)。
2020年03月につけた天底に赤い点線を引いてありますが、2021年03月から急速に下落し、天底に迫る勢いです。
この規模で『恒大集団』が飛んだりするとその影響はどこまで広がるか見当もつきません。甚大な被害が伝播するでしょう。
もしそうなった場合、中国共産党が救うつもりがあるのかです。最近、欧米メディアの一部に「習近平は国営企業でも飛ぶにまかせるのではないか」という観測が出ており、不気味です。
読者の皆さまも『恒大集団』、また中国共産党がどうするのかにご注目ください。
⇒参照・引用元:『Bloomberg(日本語版)』「中国恒大にまた財務懸念-純資産2兆円超失った会長、浮き沈み激しく」
(吉田ハンチング@dcp)