EU加盟国のイタリアは自国の予算組に文句をつけるEUが我慢ならないようで、EU規範に則(のっと)らない予算を全ツッパで押し通しています。イタリアは元から赤字国で銀行の収益も良くないですから、イタリアの銀行に対する空売りが拡大。これに対抗するため、イタリア国内では「銀行株の空売りを規制すべきでは?」なんて話が出るほどです。
EU離脱問題で大揉めのイギリス、こちらでも銀行株の空売りに張っているヘッジファンドが注目されています。ハードブレグジットがいよいよ現実的になっていますが、そうなると金融機関への打撃は巨大なものになると推測されています。そこで銀行株が大きく下落するだろうと空売りポジションを積み上げているわけです。
ドイツではMoney1でもご紹介したことのあるドイツ銀行が相変わらずグラグラしていますし、フランスの銀行も決して褒められたものではありません。とにかくブレグジットに一応のメドがつくまでどうも欧州はいけませんね。
(柏ケミカル@dcp)