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韓国が「通貨スワップ」を求める時「経常収支」は大赤字である

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韓国メディアでは、毎月「国際収支統計」が出るたびに「経常収支が○カ月連続黒字」という惹句が使われる傾向があります。つまり、それだけ経常収支が赤字に転落することを恐れているわけですが、これには理由があります。

韓国がドボンになった「1997年:アジア通貨危機」(韓国の言い方では「IMF危機」)、「2008~2009年:韓国通貨危機」(同:金融危機)の時期、韓国の経常収支は大変なことになっていたからです。

韓国の国際収支統計の経常収支を確認してみましょう。

まず、アジア通貨危機時の1997年です。


▲はマイナスの意味です

⇒データ引用元:『韓国銀行』公式サイト「Economic Statistics System」

1997年は12カ月のうち、9カ月で赤字というひどい内容で経常収支はこの年「-108億1,150万ドル」で締まっています。

次に2008年を見てみましょう。

データ引用元は同上

2008年は12カ月のうち、7カ月で赤字。2008年はわずか「17億5,300万ドル」の黒字で締まっています。

このような経常収支の赤字に陥ってドボンとなり、資金流出の奔流を救うために「通貨スワップ」が必要だったわけです。

実際、アメリカ合衆国、日本、中国、そして『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)の資金注入によって立ち直ることができました。

直近でいえば、2020年04月、韓国は経常収支が赤字に転落しました(「残酷な04月」の効果もあります)。

2020年初頭にはあの『全国経済人連合会』会長はじめ韓国経済界から「日韓通貨スワップを締結すべき」という声が上がりました。これは、過去の経験からくる危機感の表明でした。

で、やっぱり合衆国が急きょ発表したドル流動性スワップ(韓国の呼称は「通貨スワップ」)のおかげでドボン寸前だった状況を免れることができたのです。

韓国は経常収支が赤字に転落すると「要警戒」で、そのため韓国メディアも「○カ月連続黒字」と言うわけです。

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(吉田ハンチング@dcp)

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