ご冗談でしょうミンスキーさん 中国の「破滅の瞬間」に注意!? すでに落ちてるのかもよ?

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アメリカ合衆国との貿易戦争新冷戦によって中国の経済状態が急激に悪化しているという話が出ています。以前からお伝えしているとおり、中国の経済統計は全くアテにならないですので、世界中の経済学者が真実の姿を「推定する」しかありません。まさに「群盲象をなでる」がごとく、実際どこまで悪いのか、何が悪いのかよく分からないのが本当のところなのです。

中国人の学者もそれは同じではないかと思われるのですが、人民大学国際通貨研究所副所長の向松祚教授が、上海で行われた経済フォーラム(01月20日)で「ミンスキー・モーメントの到来に注意せよ」との警告を発したと報道されています。

Money1でかつてご紹介したことがありますが、ミンスキー・モーメントとは「バブルが崩壊に転じる局面」のことです。信用収縮が一気に起こり、債務者の破綻、失業率の急騰と連鎖します。ただ、破綻の瞬間というのはスグには分かりません。中国で破滅的なクラッシュが起こっても、そのときには気付かず、後になってから「ああ、あの時だったんだ」と分かるものなのです。

破滅の瞬間とは、アメリカのカートゥーンにある表現のようなものです。コヨーテが崖からジャンプするのですが落下しません。「ん?」と下を見て、空中に何の支えもなく立っていることをコヨーテ自身が確認し、そこで初めて落ち出しますよね。アレです。

今「ミンスキー・モーメントに注意!」なんて言っても、もう遅いのではないでしょうか? そして誰も中国の破滅を助けることはできません。だって、どんな種類の債務がどのくらいあるのか誰も把握していないんですから。

(柏ケミカル@dcp)

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