短信ですが興味深い話ですのでご紹介します。
韓国ではここにきてコロナ感染が爆発し、K-防疫は事実上崩壊しています。これは韓国政府が2021年11月01日にウイズコロナに舵を切ったことが一つの理由と指摘されています。
また、感染爆発が明らかになっているにも関わらず、11月28日、文在寅大統領は「ウイスコロナは後退させない」とし、「日常回復の2段階に進むこと」は留保しましたが、「今後4週間」は特別防疫措置を実施しながら現在のウイズコロナを継続することにしたのです。
ところが、読者の皆さまもご存じのとおり、その4週間で新規感染者、死亡者数共に激しく増加。
で、今回の話題です。
韓国メディアに、防疫当局が「コロナ19確定者が激増しており、より強い密を避ける措置を実施しなければならない」と進言したにもかかわらず、文大統領が「段階的日常回復後退はできない」と反対した――という報道が出たのです。
2021年12月14日、青瓦台・大統領府はこの報道に対して「全くのフェイクニュースだ」と表明しました。朴洙賢(パク・スヒョン)国民疎通首席秘書官がラジオ番組に出演し、「全く事実ではない」と全否定したのです。
しかし、11月28日に大統領府のプレスリリースで文大統領が「ウイスコロナは後退させない」旨の発言をしたと書いてあります。(念のために以下に引用します)。
(前略)
我が国も非常に厳しい状況です。新規感染確定者と重症患者、死者が増加し、病床余力がギリギリとなっています。
しかし、難しい中で始まった段階的な日常回復を取り戻す試みを後退させることはできません。
政府は過去4週間の日常回復1段階期間を綿密に評価し、日常回復2段階転換を留保しながら、今後4週間の特別防疫対策を施行したいと考えています。
防疫当局だけでなく、全ての省庁が心を合わせ、今の苦しい時期を克服し、完全な日常回復の道に進むことができるように最善を尽くしてください。
(後略)
今回、あったと報道されたやりとりは、上掲以降のことではありますが、文大統領が「ウイズコロナを継続する」と表明したのが素地になってのことでしょう。もし、「防疫当局と文大統領とのやりとり」が本当になかったのだとしても、「文大統領なら言いかねない」と思われるようなことをかつて述べていたわけです。
ファイクニュースはもちろん非難されるべきですが、果たして本当にそんなやりとりはなかったのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)