韓国「輸出絶好調」の裏で「もうけは激減」の現実

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韓国メディアの方に変調があります。関税庁、産業通商資源部のプレスリリースに大書されている「輸出絶好調」に沿って報道が行われてきたのですが、さすがに「でもさぁ、貿易収支は減ってるじゃん」になってきました。

「いや、だからぁ……」です。

もう何度だって言いますが、韓国は貿易のもうけを示す貿易収支(輸出 – 輸入)が大きな黒字でないと経常収支が黒字になりません。

「2022年、韓国は輸出額が過去最高!」といった、日本語訳された記事を読者の皆さまもご覧になるかもしれません。

しかし、それで貿易のもうけを示す貿易収支が過去最高になったのかというと、実は全然そんなことはないのです。景気が底といわれた2020年よりも貿易ではもうかっていません。

論より証拠。まず月次の貿易収支の金額の推移をご覧ください。以下です。

⇒データ出典:『韓国銀行』公式サイト

これは国際収支統計の貿易収支です。2021年は11月までしか公表されていませんので、2020年01月~2022年11月の推移になります。

2020年は「01月:20.7億ドル」「04月:7.0億ドル」「05月:26.1億ドル」以外の月は全て貿易収支は60億ドルを超えています。

ところが2021年は、極端に低い月はないものの50億ドル台が多くなっています。年次で合算してみると、2020年と2021年の貿易収支は以下のようになります。

⇒データ出典:『韓国銀行』公式サイト

2020年は「819.5億ドル」の黒字。2021年は01~11月で「705.8億ドル」の黒字です。2021年は12月分を残していますが、2020年との差は「113.7億ドル」もあります。

財政企画部の公表した通関ベースの12月の貿易収支は「5億8,500万ドルの赤字」でした。

これが国際収支統計で締まった際にいくらになるのかまだ分かりませんが、関税庁の通関ベースの数字がいくら怪しくとも、さすがに「-5億8,500万ドル」を「+113.7億ドル」にもっていくのは無理です。

2021年の貿易収支、すなわち貿易のもうが2020年よりも小さく締まるのは確実です。

ですので、コロナ禍から回復して輸出が絶好調、韓国史上最大の輸出金額を達成したのに、コロナ禍で景気の底といわれた年よりもうからなかった――という結末になりました。

データが締まったら再度ご紹介しますが、韓国にとっては大変に残念な結果です。

(吉田ハンチング@dcp)

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