外国人投資家が韓国で面白い動きを見せたことが分かりました。
『韓国銀行』が2025年12月12日に公表した「2025年11月の国際金融外国為替市場動向」の中に面白いデータがあります。
外国人投資家の証券投資についてです。以下をご覧ください。
2025年11月は、外国人投資家は韓国の株式を91.3億ドルも売り越しました(上掲は「買収 – 売却」の純買入を示すのでマイナスになれば売り越し)。
この巨額売り越しによって、2025年の累計純買入は「-82.5億ドル」となりました。
興味深いのは、債券への資金流入が巨額になっているという点です。
2025年11月は単月だけ見ても「118.1億ドル」。これは2008年関連統計が集計開始されて以来最大の純流入です。
2025年01~11月では「428.7億ドル」にもなります。
株式市場から資金が抜けても債券市場に入ってくるからいいじゃないか――という話もありますが、Equity Securities(株式)と Debt Securities(債券)は、根本的に違います。
債券の場合には「利払い」が発生します。債券は投資家に定期的に利払いを行い、満期になったら元本を返済するものです。
債券は負債(返済義務があるので債務)です。一方の株式は「資本」であり償還義務はありません。
外国人が増大させているのは韓国政府・企業への債権です。
(吉田ハンチング@dcp)






