韓国に住む皆さんの外貨預金が急減しました。
2022年04月18日、『韓国銀行』が公表した「2022年03月 居住者※外貨預金動向」が非常に興味深い結果となっています。
※この場合の居住者の定義は「内国人と国内企業、国内に6カ月以上居住した外国人、国内に進出している外国企業などの国内外貨預金」です。
以下をご覧ください。
2022年03月末現在、外国為替銀行の居住者外貨預金は927.1億ドルで前月末比54.3億ドル減少。
ㅇ(通貨別)ドルの預金とユーロの預金が前月末にそれぞれ48.8億ドル、5.6億ドル減少
(後略)⇒参照:引用元:『韓国銀行』公式サイト「2022年03月 居住者外貨預金動向」
前月の「981.4億ドル」から「当月:927.1億ドル」へと「54.3億ドル」も減少しました。
ドルは「48.8億ドル」、ユーロは「@5.6億ドル」減少しています。人民元も「2.1億ドル」減少しましたが、円はむしろ「3.4億ドル」増加しています。
企業と個人の区分で外貨予算を増減を見ると以下のようになります。『韓国銀行』の説明と併せてご覧ください。
― ドル預金の場合、企業の海外投資資金および輸入決済代金引き出し、個人の現物為替売り拡大などの影響で減少
⇒参照:引用元:『韓国銀行』公式サイト「2022年03月 居住者外貨預金動向」
企業は「44.7億ドル」の減少ですが、これは「海外投資資金と輸入決済代金の引き出し」が理由。
個人は「9.6億ドル」の減少ですが、「現物為替売りが膨らんだから」と説明しています。
以下のチャートをご覧ください(チャートは『Investing.com』より引用/月足)。
03月は一時「1ドル=1,247.35ウォン」までウォン安が進行しましたが、個人の皆さんは「今だ!」とばかりに手持ちのドルをウォンに換えたのです。ウォンの価値が下がったのでウォンに換えれば資産が増えますので。
この動きはウォン安進行のブレーキになったはずですが、それでも上掲のとおり03月はウォンがさらに進行しました。それぐらいウォン安圧力が強かったのです。
(吉田ハンチング@dcp)