外国人投資家が韓国から手を引いているという興味深いデータを韓国メディア『毎日経済』が報じています。
日本、アメリカ合衆国、中国の投資家が韓国上場企業から手を引いている、という現状を記事にしています。『韓国CXO研究所』の分析を基にしたものですが、記事の一部を以下に引用します。
国内上場企業の5%以上の株式を保有した外国系大手投資家が、2016年比で今年28%近く減少したと把握された。
特に去る2016年前後に中国投資家が巨大資本を前面に出して国内企業を、まるで買い物でもするように買収した、いわゆるパンダショッピング(Panda Shopping)も枯れた。
合衆国と日本系の大手投資家も国内株式市場での持ち分を減らしたり、抜けたりしている。
(後略)
「韓国上場企業の5%以上の株式」を保有する外国人投資家数は、2016年03月には222あったのですが、2022年05月には164に減少した――としています。
26.1%の減少です。
また、外国人投資家が5%以上の株式を保有する韓国企業は、2016年03月には322社あったのですが、2022年には246社に減少しました。
23.6%の減少です。
これは、外国の大手投資家からして韓国企業の魅力が減退していることを如実に示しています。
「韓国の上場会社の5%以上の株式」を保有する日米外国人投資家の数を、2016年03月と2022年05月で比較してみると以下のようになります。
2016年:121
2022年:102
2016年 ⇒ 2022年:15.7%減少
●日系投資家
2016年:48
2022社:28
2016年 ⇒ 2022年:41.2%減少
合衆国は比較的小幅減少で済んでいますが、特に日本の投資家は韓国企業から大きく手を引いていることが分かります。
『CXO研究所所長』は「合衆国を含め、中国と日本系大手が徐々に韓国株式市場を離れたり持ち分を減らしたりする雰囲気が力強い」と述べています。
全くそのとおりです。『韓国銀行』のデータでも韓国株式から資金が抜けるばかりですので。この傾向はもちろん韓国にとってはいいことではありません。
(吉田ハンチング@dcp)