韓国はベトナム戦争で「17億ドル」稼いだ。

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韓国日本を「朝鮮戦争でもうけた」「朝鮮戦争のおかげで戦後復興がなったのだ」と非難(?)することがあります。

どういう非難なのかと首をかしげますが、要は朝鮮半島が戦争の惨禍に見舞われていたのに、日本がそれを契機に経済を復興させたのが気に入らないのでしょう。

しかし、文句や非難は、開戦に踏み切った金日成、その背後にいたソ連、中国(開戦当初から朝鮮族で構成された部隊を秘密裏に派兵していた)にいうべきです。

日本は韓国に負い目を感じる理由など何もありません。

また、「戦争でもうけるなんて」という道徳的な非難であれば、韓国は日本にいえた立場ではありません。

韓国は後に「ベトナム戦争」で大儲けしたからです。日本を「朝鮮特需」で潤ったと非難するかもしれませんが、韓国は「ベトナム特需」で潤ったのです。

ベトナムまで兵士を派遣し、そのギャラを合衆国から得ていました。いわば、国が傭兵ビジネスを行ったといってもいいぐらいです。

韓国がベトナム参戦の見返りで合衆国から受け取った資金は、韓国経済を発展させる元手にもなりました。この点では、当時の朴正煕(パク・チョンヒ)大統領は慧眼だったといわざるを得ません。

ベトナム戦争で得た資金は総額「17億ドル」

では、韓国はベトナム戦争でどのくらいの資金を得たのでしょうか。

佐藤考治先生の論考によれば、韓国が得た「ベトナム戦争特需」は「合衆国の韓国向け対外軍事支出」と定義され、以下の2つに分けられます。

国連軍(在韓米軍)および在ベトナム米軍からの物資・用役などの購入
南ベトナムに在留した韓国人からの本国への送金

佐藤先生の積算によれば、1965年から1972年までの8年間で「16億9,360万ドル」にも達するのです。

日韓請求権協定によって、日本が韓国に提供した資金が「無償:3億ドル」「有償:2億ドル」の計5億ドルでしたから、この約17億ドルがいかに巨額かが分かります。

1968年に受け取った「2億5,430万ドル」は対GDP比で「4.9%」にも上ります。

これは8年間における対GDP比で最高ですが、佐藤先生は、

朝鮮戦争当時、「神風」といわれるほど大きな役割を果たした日本の特需でさえ、対国民総生産比で、最高でも3.8%であったことから見ても、特需が韓国経済に与えた影響は、極めて大きいと考えられる。

強調文字は本記事筆者によります

と指摘していらっしゃいます。

というわけで、この特需資金は約17億ドルは、韓国にとって大きな外貨収入となりました。韓国の漢江の奇跡を演出した資金は、このような特需からも調達されたのです。

参照・データ出典:「韓国経済へのベトナム戦争の影響:韓国における『NIEs的発展』の基礎形成」佐藤考治,慶應義塾経済学会,1992,三田学会雑誌

(吉田ハンチング@dcp)

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