2022年08月15日、アメリカ合衆国財務省から2022年06月時点での合衆国公債の主要ホルダーとその金額のデータが公表されましたので、中国の保有金額を確認してみます。
以下をご覧ください。
⇒データ出典:『アメリカ合衆国 財務省』「MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES」
05月に中国の合衆国公債保有額はついに「1兆ドル」を割りましたが、当月はさらに130億ドル規模を売却しました。
以下が2021年01月から2022年06月までの保有額の推移です。
2021年11月の「1兆808億ドル」から7カ月連続で減少しています。猛烈に合衆国公債を売却しているのです。
背景には、合衆国とのデカップリングがあるものと思われます。
台湾に侵攻するなどすれば、ロシアと同様に外貨資産の凍結が行われる可能性があるので、合衆国公債を保有していると危険だと判断した可能性があります。
つまり、中国共産党がいかに合衆国との融和を説こうが内心はもはや融和する気などなく、事あるときに備えているとも考えられるのです。
また、外貨不足のために現金に換える必要があったとも推測できます。もともと中国の発表する外貨準備高はどこまで信用できるのかと識者も疑問視するものだからです。
いずれにせよ、最も信用できる合衆国公債の保有が激減している点は見過ごせません。
(柏ケミカル@dcp)