韓国「日本は我が国に嫉妬している」K-防産は輸出200億ドルを達成だ

広告
おススメ記事

最近、韓国メディアには「K-防産」という言葉がよく登場します。韓国の防衛産業という意味ですが、相変わらずなんにでも「K」を付ける国です。

韓国メディア『毎日経済』に「『進撃のK-防産』嫉妬する日本」というタイトルの記事が出ました。

韓国の防衛産業は著しく輸出を伸ばしており、これに日本が嫉妬している(はず)――という内容です。

日本の防衛産業は制限を自らに課してきた

日本は敗戦してアメリカ合衆国に著しい制限をかけられたため、兵器など防衛産業はあくまでも国内向けのもの。また「死の商人」にはならないという自戒と世論の圧力によって、防衛装備の輸出にはブレーキをかけてきた歴史があります。

日本がどれほど優秀な防衛装備を開発しても、あくまで国内向けでロット数が伸ばせず、そのため調達単価も高額になるという袋小路にハマっているのです。

日本政府からの発注しかないため、防衛産業に携わる各企業も開発・生産が維持できるかギリギリのところで踏ん張っており、「お国のため」という志で支えている面があります。

このままでは防衛産業の生態系を保つことができない、とは識者の指摘するところです。

最近やっと「そんな制限はばかばかしいからやめようよ」という声が表に出せるようになり、規制も緩む雰囲気になってはいます。しかし、一気に緩和とならないところが日本の「果断さがない」証左です。

一方の韓国ですが、(基礎技術がグラグラしているのに)輸出に熱心です。

大幅に輸出を伸ばしている韓国防衛産業

前文在寅大統領の任期終わりから、「K-防産は受注のジャックポット!」と声高に喧伝するようになりました。Money1でもご紹介しましたが、UAEが韓国の地対空ミサイル「天弓2」を、エジプトが「K9自走砲」を導入決定しています。

また、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領になってからは、ポーランドが、

・K2戦車:約1,000両
(最初の180両は韓国から輸入、以降の800両はポーランドがライセンス生産)

・K9自走砲:約650両
(最初の48両は韓国から輸入、以降の600両はポーランドがライセンス生産)

・FA-50:48機

を調達する契約を韓国と締結したことを、2022年07月27日に公表しました。これは確かにジャックポットです。以下は、韓国の防衛産業の輸出金額の推移です。

2022年はまだ締まったわけではなく推計ですが、ポーランドさん向け輸出が効いて急上昇。

尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は「韓国を4大防衛産業強国にする」と宣言しています。

『毎日経済』の記事では以下のように述べているのです。

(前略)
今年に入って07月までに韓国防衛産業の輸出規模は190億ドル(約25兆ウォン)を超えたことが分かった。

昨年の輸出額72億ドルも、これまで歴代最大額の2014年35億ドルより2倍以上に増加したが、これより3倍近くに増えたのだ。

これに関して、日本メディアは最近順調に業績を伸ばしている韓国防衛産業と不振な自国防衛産業を比較する記事を相次いで出した。

日本最大の日刊紙『読売新聞』と『朝日新聞』、経済週刊誌『ダイヤモンド』は、製造業強国であり防衛産業の後発ランナーという共通点を持つ日韓両国の対照的な状況に焦点を当てた。
(後略)

⇒参照・引用元:『毎日経済』「’진격의 K-방산’ 질투하는 일본…”국가의 빵빵한 지원 덕택”」

同記事のタイトルにもなっている「日本が韓国を嫉妬している」というのは、『読売新聞』『朝日新聞』『ダイヤモンド』の大手メディアが防衛産業の輸出金額が大きく違うという日韓の比較記事を出したからなのです。

つまり、日本の大手メディアが日韓を比較して悔しがっている日本は韓国を嫉妬している、となったわけです。

そう思うのは勝手にすればいいでしょうが、少なくとも『朝日新聞』の記事は牧野愛博先生が書かれたもので、決して韓国を嫉妬するような内容ではありません。

洪圭徳・韓国淑明女子大教授にお話を伺いつつ、韓国が一生懸命防衛産業の輸出に取り組む姿勢の背景について解説した記事です(以下参照)。

⇒参照・引用元:『朝日新聞 GLOBE+』「兵器や軍需物資の輸出が過去最高 韓国の防衛産業はなぜ好調なのか」

韓国の皆さんは日本のことなど気にせず、輸出に励まれるのがいいでしょう。

(吉田ハンチング@dcp)

広告
タイトルとURLをコピーしました