2022年12月30日、韓国の統計庁から「2022年12月および年間消費者物価動向」が公表されました。
Money1でもご紹介してきましたが、2022年韓国は尋常ではない物価高に襲われました。現在では落ち着きを取り戻したように見えますが、いまだに物価高の渦中にあることに変わりはありません。
統計庁公表の「CPI」(消費者物価指数:対前年同期比の増減)の推移をグラフ化すると以下のようになります。
⇒データ出典:『韓国 統計庁』公式サイト「2022年12月および年間消費者物価動向」
12月は「5.0%」となり、いまだ高水準です。
『韓国銀行』は2022年中は5%台で推移すると予測していましたが、読みは正確でした。
資金流出が起こると困りますので。
1997年のアジア通貨危機機(韓国呼称「IMF危機」)時には7.5%を記録し、2008年の韓国通貨危機(韓国呼称「グローバル金融危機」)時には「4.7%」でしたので、2022年の消費者物価指数は実に24年ぶりの高水準だったのです。
まさに尋常ではない物価高でした。
ちなみに『韓国銀行』は、2023年の消費者物価指数は3.5%と見ていますが、これでもまだ高いので金利を上げる方向は変わりません。なにより、アメリカ合衆国の『FOMC』(Federal Open Market Committeeの略:連邦公開市場委員会)が上げる方向なので、上げざるを得ません。
複合的な経済危機はまだ続くということです。金利を上げるときの方が危ないので、韓国金融当局の薄氷を踏む思いは継続されます。
(吉田ハンチング@dcp)