2023年05月19日、韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が日本に到着しました。これから先進国首脳との会談が相次ぎます。
↑イギリスのスナク首相と会談を行う尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領。
「G8に韓国が編入される」という期待はなくなったのかと思いきや、まだ韓国メディアでは「未来のG8」という記事がでています。
例えば『毎日経済』は「尹G7サミットに参加で、G8フェーズを確保する絶好の機会」という記事を出しています。
尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が日本広島で開かれる主要7カ国(G7)首脳会議に参加するために19日に出国した。
韓国のG7出席は今回が4回目だが、全て議長国の招待を受けたのだ。
自由民主主義と市場経済で最も先進的な先進強国の集まりに韓国が正式加盟国ではないというのが残念だ。国力だけを問うなら韓国も資格がある。
輸出は世界市場シェアが6位、輸入は8位で、世界経済貢献度が高い。
イギリスの『Economist』誌は、民主主義が成熟した国として韓国を挙げた。
尹大統領は今回の首脳会議でG7が韓国を含むG8に拡大するきっかけを設ける必要がある。
G8になると、世界政治・経済秩序を構築する政策決定に参加できる。
他人が作った規則と秩序に従う立場から抜け出すことになる。
規則を定める国に上がるのだ。
特にこれまでG7財務長官会議は石油危機をはじめとするグローバル経済危機のたびに解決策を模索する議論の場となった。
韓国が正式加盟国になると経済危機対応能力を高めることができる。国家信頼度が高まり、外国投資誘致も容易になるだろう。
(後略)
「G8フェーズ」ってなんだ――という話なのですが、「国力だけを問うなら韓国も資格がある。」という凄い自信を見せています。
この社説には、後段に面白い部分があるのです。以下です。
(前略)
もちろん、正式加盟は容易ではない。全会一致の同意を得なければならないが、すぐに日本が賛成するかどうか疑問だ。尹大統領が強制徴用問題(原文ママ:引用者注)を解決した後、日本との関係が改善されているのは幸いだ。
尹大統領は日米英首脳と会う予定だというが、これらの国の同意を得る好機として活用すべきだ。
特に、G7が1997~2014年までロシアを含むG8として運営されたという点も強調する必要がある。
ロシアはウクライナの領土であるクリミア半島侵攻後、加盟国の資格が停止された。
世界経済への貢献度と民主主義の成熟度を考えれば、韓国がその座を占めるのは当然だ。
(後略)
確かに、ロシアはクリミア半島侵攻後にG8から蹴り出されましたが、とうとう「そこに韓国が入るのは当然だ」と言い出しました。
「世界経済への貢献度と民主主義の成熟度からいって当然」と豪語しています。
ただし――残念なことに韓国は国際法を守らない国です。司法が「1965年に日本と締結した日韓請求権協定を無視した判決」を出し、それを理由に国同士の約束を反故にして平気な顔をしている国です。
なぜそんな国がG8になれるというのでしょうか。また、なぜ日本がそんな国を支持しなければならないのでしょうか。
「G8にふさわしい」などと自画自賛する前に、韓国はまず法治国家、近代国家であることを証明しなければならないでしょう。それが価値観を共にするということです。
それにしても、韓国はいったい何をしに広島に来たのでしょうか。韓国メディアはこの期に及んでも、まだこのような社説を出しています。まるでG8編入交渉にきたようです。
そんなだから韓国は価値観を共有する自由主義陣営国だとは認め難いのです。
(吉田ハンチング@dcp)