小ネタですが、Money1的に見逃せない話題なのでご紹介します。
韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)政権は、産業通商資源部の長官をすげ替えることを決定しました。
過去の記事でMoney1でも「尹政権になってから産業通商資源部のアピールが少なくなったようだ」とご紹介しましたが、大統領府でもやはり物足りなく感じていたようです。
文在寅大統領時代には、「K-バッテリー」「K-ビューティー」などやたらと喧伝していたのでが、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領になって、(プロパガンダではなく)より実質的な成果が求められるようになり、産業通商資源部のアピールはぐっと少なくなりました。
先にご紹介しましたが、輸出が弱っており、これの回復が何より求められる韓国ですが、産業通商資源部は有効な提言ができないママでいます。
例えば、次期有力輸出品目30種として、産業通商資源部がまとめた資料は「本当に大丈夫なのか」と思わされる内容でした。「結局、ラーメンと海苔とK-POPなのか」だったのです。
もっとも、現段階で「韓国の輸出エンジンに再点火する」ような手はありません。ですので、産業通商資源部に全ての責任を負わせるのは気の毒です。しかし、尹大統領としては、何か新味のある策が必要なのでしょう。
そのため、長官のすげ替えに及んだと推測できます。
2023年08月22日、大統領府は政府職人事発表ブリーフィングを行い、現国務調整室長である方文圭(パン・ムンギュ)さんを、産業通商資源部長官候補として指名しました。
国務調整室長には、方基善(パン・ギソン)現企画財政部第1次官が入ることになりました。
この方文圭(パン・ムンギュ)さんは、企画財政部の第2次官、福祉部次官、『韓国輸出入銀行』Topを歴任した正統の経済官僚出身者です。
大統領府は「国政全般に対する幅広い理解と優れた調整能力を基に、規制革新、輸出増進など産業通商資源分野の国政課題を推進する適任者と判断した」としています。
尹政権になってから、産業通商資源部の長官がニュースになることは確かに減っていました。長官がリーダーシップを発揮して政策を推進することが期待されての抜擢でしょう。
以降、産業通商資源部がどのように尹政権に貢献するのかが見ものです。「ラーメンと海苔とK-POP」以外で何か良い案が出るでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)