2019年12月04日、韓国銀行が11月末段階での外貨準備高について公表しました。それによれば以下のようになります。
外貨準備高:4,075億ドル(前月末比:約11億ドル増加)
<<内訳>>
⇒Securities 3,765億ドル(約40兆9,080億円)
(証券類)
前月比:27億ドル増加
⇒Deposit 202億ドル(約2兆1,948億円)
(預金)
前月比:15億ドル減少
⇒SDRs 34億ドル(約3,694億円)
(IMFのSDR(特別引出権)
前月比:変わらず
⇒IMF position 26億ドル(約2,824億円)
(IMFリザーブポジション)
前月比:1億ドル減少
⇒Gold 48億ドル(約5,215億円)
(金)
前月比:変わらず
※円換算は2019年12月04日「1ドル=108.65円」のレートで算出
⇒データ引用元:『韓国銀行』「Korea’s Official Foreign Reserves(As of the end of November 2019)」
http://www.bok.or.kr/viewer/skin/doc.html?fn=201912030233297690.hwp&rs=/webview/result/E0000634/201912
韓国のメディアは外貨準備が先月からさらに過去最高を更新したと報道していますが、上記のとおり増加したのはSecurities(証券類)約27億ドルであって、現金たるDeposit(預金)は約15億ドル減っています。
その差分、約11億ドルが増加したのです。
アメリカ合衆国財務省から「MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES」が発表されないと(1カ月遅れます)、韓国が信用度の高い合衆国公債をどのくらい持っているのかは分かりません。Money1でかねてからお伝えしておりとおり、ざっくり2/3が正体不明だとすれば、恐らく合衆国公債は約9億ドルが増えただけでしょう。
問題なのは、これから過酷な状況になるであろう韓国経済において、15億ドル現金が減っていることです。
(柏ケミカル@dcp)