2023年12月15日、韓国の産業通商資源部が興味深いプレスリリースを出しました。以下です。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください/スクリーンショット産業通商資源部は12月15日(金)、フランス政府(経済部)が発表した電気自動車補助金対象車両リストに対し、国内輸出電気自動車が含まれるように業界と共にフランスに公式異議申し立てを行う計画だ。
これに先立ち、フランスは9月20日(水)、電気自動車製造過程の炭素排出量基準を追加した電気自動車補助金改編案を発表し、10月からメーカーから補助金申請書類を受け付けている。
フランスが発表した補助金対象車両79種のうち、絶対多数は欧州産車種であり、韓国、中国、日本などフランスから遠く離れた国で生産した車両はほとんど除外された。
韓国業界の車両のうち、欧州で生産する「コナ」は対象に含まれたが、韓国から輸出する「ニロ」は含まれず、12月16日(土)以降に契約した車両からは補助金を受け取ることができなくなった。
(中略)
産業部は業界と共に補助金対象から除外された「ニロ」が炭素排出量を再定義されるように公式異議申し立てを行う予定であり、両国間の高レベル協議を通じて異議申し立て手続きが迅速に行われるよう要請する計画だ。
(後略)
フランス政府は、韓国メディアが「フランス版IRA」と呼ぶ「電気自動車補助金の改編案」を出したのですが、補助金の給付が受けられる車種リストがあります。
このリストに掲載された車種を購入するときには5~7万ユーロの補助が受けられます。
ところが、リスクに含まれた韓国企業の補助金適合車は『現代自動車』の「KONA(コナ)」だけでした。以下がリストの一部です。
↑給付金の対象となる適合車は、メーカー・車種(モデル)・タイプ・バリエーション・バージョン(TVV)で記載されています。韓国の自動車でリストに含まれたのは、車種でいえば「KONA(コナ)」のみで、TVVでいえば「2つ」だけです。⇒参照・引用元:『フランス政府』公式サイト「Journal officiel électronique authentifié n° 0290 du 15/12/2023」
韓国の自動車でリストに含まれたのは、「コナ」が唯一。タイプ・バリエーションで数えても「2種」だけです。
産業通商資源部は、上掲のとおり業界と共に異議を申し立てるとしています。産業通商資源部が必死なのは『起亜自動車』から1車種の認定されなかったからではないかと見られます。「ニロ」も入れろー!――のニロは『起亜自動車』の車種なのです。
実は中国も怒っています。『Reuters(ロイター)』の報道によると、
『上海汽車』の広報担当者は「販売競争力を完全に失いそうな車種が複数ある。(新基準は)われわれを排除するため編み出された」と述べ、怒りが収まらない。
と報じています。
(吉田ハンチング@dcp)