韓国経済の上下も左右するであろう韓国通貨「ウォン」の行方ですが、2020年01月29日(水)16:20現在(日本時間)、ドルウォンチャートは以下のようになっています(チャートは『Investing.com』より引用)。
本日午前中には陰線(チャートでは下ヘ向かうウォン高方向のローソク足)だったのが激闘の末、ウォン安方向の陽線になっています。それだけウォン売り勢力が強いというわけですが、これはどこまで伸びるでしょうか?
上掲は、日足チャートに「フィボナッチ・リトレースメント」を当てたものです。株式やFXの取り引きをする方にはおなじみのツールですが、知らない方のために一応の説明をさせてください。
「フィボナッチ・リトレースメント」は、簡単にいうと最高値-最安値のラインに当て、「戻り値」などの見当を付けるために使われます。
上掲のように直近最高値から直近の天底・最安値までに「フィボナッチ・リトレースメント」を当ててみると、この最高値-最安値の「61.8-78.6%の間」まで値が戻ったことが分かります。
「半値戻し」なんていわれますが、この「61.8-78.6%の間」という数値はここで上昇(ウォン安進行)が止まってもおかしくないレベルです。さらに上昇してウォン安進行が続くのでれば、この78.6%を上へ抜く動きが必要です。
78.6%戻しのラインは「1ドル=1186.28ウォン」です。そこで、以下の週足(ローソク足1本が1週間の値動きを示す)にしたチャートを見てください。
週足で見ると直近の最高値はおよそ「1ドル=1,186ウォン」と、78.6%戻しのラインにぴったりなのです。つまり、このままウォン安トレンドが続くのであれば、この1,186ウォンを超えていけ、というわけです。
ここを超えると、韓国通貨当局も看過できない「1ドル=1,200ウォン」も指呼の間に捉えます。ドルウォンは非常に面白い興味深い勝負処を迎えたかもしれません。
追記02
すみません【特報】です。01月30日夕刻ウォン安が大幅進行しました。
以下の記事をご覧下さいませ。
追記01
結局01月29日はウォン安トレンドが継続され陽線で終わりました。明けて01月30日(木)もトレンドは続いています。30日午前中のドルウォンの動向を以下にまとめました。もしよろしければ併せてご覧ください。何卒よろしくお願いいたします。
(柏ケミカル@dcp)