中国共産党の英語版御用新聞『Global Times』は「中国市場の株価は世界第2位の経済大国の重みを見せるだろう」と吹いていました。
「中国の国策チームが国有企業のオフショア口座から2兆元を持ってきて中国株式に投入する」――という報道も出ていました。
現在どうなっているのかを見てみましょう。まず上海総合です(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
2024年02月06日から始まった「中国の意地を見せる国策チームの頑張り」は、第1波が02月28日で終了(こここで国策チームは「ここらもうエエやろ」になったように見えます)。
その後も上昇しますが、第2波は03月18日まで。天井で当たってダブルトップをつくり、現在はネックラインを目指して下落中です。
次に香港ハンセン。
香港ハンセンの方はまだ「正直」で、現在は抵抗線に当たって下落中。ダブルトップのネックラインを割っていますので、次は支持線で止まるかどうかです。
上海総合の方を、ローソク足1本が1カ月の値動きを示す「月足」で見ると以下のようになります。
結局、長い陽線となったのは02月だけで、あとはヨコヨコでとんと上がりません。
見せていただけるハズだった「中国市場の株価は世界第2位の経済大国の重み」はどこにいったのでしょうか。もし中国当局が「国策チームがお金を投じて株価が上がれば、外国人投資家も安心して戻ってくるだろう」などと考えていたなら、ばかとしかいいようがありません。
たった1カ月ぐらい身銭を切ったくらいでは「見せ金」にしてもチンケ過ぎるというものです。
そんなウソやチンケな市場介入にだまされる投資家はいません。全く信用できない中国共産党政府が仕切っている市場にお金を投じる奇特な人などいないのです。
(柏ケミカル@dcp)