さすが大陸、ビッグな企画というべきでしょう。
かねてからウワサのあった中国の第3次『ICF』(China Integrated Circuit Industry Investment fund:中国 国家集積回路産業投資ファンド)が2024年05月24日に設立された※――と『Bloomberg』など外信が報じています。
※「国家企業信用情報公示システム」によると、24日に正式に設立、北京市市場監督管理局に登録されました。
半導体製造において自由主義陣営国に負けている中国が、追いつき追い越すためのファンドです。
中国共産党がこれまで以上に莫大なお金を突っ込むことが分かりました。驚くなかれ、投入資金は「3,440億元」です。
2024年05月27日の為替レートで計算すると「約7兆4,485億円」になります。
2014年:第1次ファンド 1,387億元
2019年:第2次ファンド 2,040億元
2019年:第2次ファンド 2,040億元
上掲のとおり、第1・2次を上回る資金量です。
どこにそんなお金があるんだよ?――がまず疑問です。どの国が、どの投資家が、無法者国家の半導体産業育成に資金投入するというのでしょうか。
この第3次ファンドの筆頭株主は中国財政部で出資比率17%。続いて国開金融(国策銀行『国家開発銀行』傘下の投資会社)が10.5%となっています。
次に「また詐欺師どもに食い荒らされるのでは?」という懸念です。先のファンドでは途中で資金ショートして屍累々――という結果もありました。
こういうビッグバジェットの計画というのは、中国の場合ザルで水を汲むようなもの。いくら予算があってもあちこちから水が漏れて、賄賂、不正蓄財、浪費などで消えていくのです。
お手並み拝見です。
(吉田ハンチング@dcp)