2024年06月07日、中国の国家外貨管理局は2024年05月時点での外貨準備を公表しました。以下です。
外汇储备……3兆2,320.39億ドル
(Foreign currency reserves)
対前月比:+312.08億ドル基金组织储备头寸……98.11億ドル
(IMF reserve position)
対前月比:+0.42億ドル特别提款权……534.73億ドル
(SDRs)
対前月比:+4.03億ドル黄金……1,709.60億ドル
(Gold)
対前月比:+30.03億ドル7,280万トロイオンス(04月) ⇒ 7,280万トロイオンス(05月)
対前月比:増減なし其他储备资产……-8.95億ドル
(Other reserve assets)
対前月比:-1.61億ドル計:3兆4,653.89億ドル
対前月比:+344.95億ドルデータ出典:『中国 国家外貨管理局』公式サイト
当月は、外汇储备(Foreign currency reserves)は3兆2,320.39億ドルとなり、対前月比で「312.08億ドル」増加しました。
2022年01月からここまでの推移を見ると、以下のようになります。
当月の見どころは、なんといっても金(Gold)の保有額です。
当月、2024年05月の金の保有量は「7,280万トロイオンス」(約2,264.333111トン)で、前月と同じ。増えませんでした。
上掲のように、2022年11月から毎月「金」を積みましてきましたが、やっと止まりました。
中国の皆さんは金の購入を増やしています。人民元がアテにはならず、かといって大量にドルに換えることもできません。資産としての不動産も市場が崩壊していますので、資金投入が危ぶまれます。
そのため、世界的に価値が認められている「金」に換えておこう……というわけです。
しかし、その金を購入しようとする人相手に「詐欺」案件が増加する――という、この世の終わりみたいな状況になっています。これが中国の民度であり、「騙されるヤツが悪い」社会です。
「金詐欺」については別記事にしますが、中国の金保有がどうなるのか、次月にご注目ください。
(吉田ハンチング@dcp)